続編あるけど「長引きそう」な人気アニメ 公式「長生きしてお待ちください」
さまざまな事情により、人気アニメの続編制作が発表されてから、実際に放送されるまでスムーズにいかないことはよくあります。特に人気作の続編は期待されているからこそ、難しい部分もあるようです。
人気作品だからって続編は簡単じゃない?

TVアニメの続編の制作発表があっても、やむを得ない事情によって、実際に放送されるまで長く待たされてしまうことはよくあります。かなりの人気作でも、スムーズにいかないこともあるようです。
2025年1月から放送された『メダリスト』(原作:つるまいかだ)では、監督から人員不足を匂わせる発言がありました。同作は、ほかの人よりも遅くフィギュアスケートを始めた少女「結束いのり」と新米コーチの「明浦路司」が、二人三脚で成長していく物語です。プロフィギュアスケーターで元日本代表の鈴木明子さんが振り付けをする、モーションキャプチャーの競技シーンの美しさも話題となりました。
そのクオリティーの高さで人気を集めた本作は、最終話の放送終了と同時に2期の制作決定が発表されます。しかし、情報が解禁されると、同作の監督を務めた山本靖貴さんが、X(旧:Twitter)で「2期制作が始まってはいるが、アニメーターが全然足りない」と発言していました。
制作状況が心配になるところですが、山本さんは続報として「アニメーター募集で集まってくれた人の中からENGIの制作が声をかけて少しずつ参加してくれるアニメーターが増えてきました」とも報告しています。どれほど増えているかは不明ですが、なるべく早く続編が観られることを期待したいところです。
また、2022年に放送された『ぼっち・ざ・ろっく!』(原作:はまじあき)も、2期の制作が発表されたものの、制作は始まったばかりのようです。同作は極度の人見知りである女子高校生の「ぼっちちゃん」こと「後藤ひとり」が、ロックバンド「結束バンド」の仲間たちと成長していく姿を描いています。
番組の終了後も、結束バンドのライブをはじめとした担当声優によるイベント活動が続き、2024年にはTVシリーズの総集編も劇場公開され、ファンを熱狂させました。そして、2025年2月に開催されたライブ「結束バンドTOUR “We will B”」にて、待望の2期制作決定が発表されます。
ただ、2期の制作決定を記念してYouTubeで配信された『【緊急】「ぼっち・ざ・らじお!」【特別編】』での、監督を務める山本ゆうすけさんの発言によると、続編が決まったのは「本当に今年に入ってから」とのことです。楽曲の制作や脚本も始まっていない状況に、ひとり役の青山吉能さんも驚きを隠せていない様子でした。
ほかにも、『メイドインアビス』(原作:つくしあきひと)は、2022年に放送された第2期の最終回で第3期の制作決定を発表しましたが、いまだに続報はありません。同作は主人公の「リコ」と「レグ」が、「アビス」と呼ばれる深い穴の奥に広がる世界で最深部を目指して旅をする物語です。かわいらしいキャラビジュアルとは反した、油断すると命を失いかねないシビアな世界観も人気となりました。
続編の動きがない理由の一因としては、原作のストックの少なさもあげられます。2期では原作6巻から10巻の内容までがアニメ化されましたが、現在は連載の間隔が空くことが多い状態です。現状の最新刊が13巻のため、2期と同程度と考えるとストックが不足している状況です。
アニメ版の公式Xは、第3期の告知をした際に「皆さん、長生きしてお待ちください!」と語っていました。第3期の放送まで、首を長くして待つことになりそうです。
(LUIS FIELD)