『あんぱん』の「手塚治虫」役決定で『ゴールデンカムイ』ファンが大興奮? 「奇跡の共演あるか」
朝の連続テレビ小説『あんぱん』で、手塚治虫さんがモデルの天才漫画家役に、俳優の眞栄田郷敦さんが決定し、『ゴールデンカムイ』ファンの熱い喜びの声が出ています。
立場的に共演はありえる?

現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、『アンパンマン』の作者、やなせたかしさんがモデルの「柳井嵩(演:北村匠海)」が上京後に出会う天才漫画家「手嶌治虫(てじま おさむ)」役として、俳優の眞栄田郷敦さんの出演が発表されました。眞栄田さんは連続テレビ小説初出演で、「『漫画の神様』と呼ばれる手塚治虫さんをモデルとした人物を演じさせていただくのは大変緊張しますがやりがいを感じてます。」とコメントを寄せています。そして、このキャスティング発表後、人気マンガ『ゴールデンカムイ』(作:野田サトル)のファンが盛り上がりを見せているようです。
眞栄田さんは2024年1月公開の実写映画版『ゴールデンカムイ』から、メインキャラのひとりで凄腕の狙撃手「尾形百之助」を演じており、クールな佇まいや銃を扱う手付きの素早さ、しゃべり方までその再現度が絶賛されました。
そして、アニメ版(2018年~)でその尾形の声を担当している津田健次郎さんも、嵩が務める高知新報の上司で「月刊くじら」の編集長「東海林明(しょうじ あきら)」役で『あんぱん』に出演しているため、『ゴールデンカムイ』ファンからは「CV尾形がすでに出ているのに、実写尾形までそろうんじゃ、朝ドラは金カムにジャックされとるやないけ(錯乱)」「同じ画面に尾形がふたりいる世界線が来るかもってこと……? 津田さんがにゃあにゃあ言ってたら山猫が来たってこと……?」「尾形推し狙い撃ちで殺しに来てる? 急にどうした?」と、興奮の声が相次いでいます。
手嶌が登場するのは嵩の上京後(やなせたかしさんも1947年に高知新聞を辞めて上京している)のため、高知新報に残る東海林と出演シーンがかぶるかは微妙です。ただ、東海林のモデルである高知新聞の青山茂さんは、やなせさんの退社後も彼と親交を続けており、やなせさんが高知新聞でマンガを連載する際に手紙のやり取りもしていました。フィクションを盛り込んだ朝ドラで、東海林が東京を訪ねてきて手嶌と会う、というような形の共演もあるかもしれません。
何にせよ、どちらも違う形で嵩の人生に影響を与える人物として、「W尾形」がそろっているのは『あんぱん』『ゴールデンカムイ』両方のファンにとって、たまらない見どころと言えるでしょう。
参考書籍:ムック『やなせたかし はじまりの物語: 最愛の妻 暢さんとの歩み』(高知新聞社編集)
(マグミクス編集部)