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『魔法の妖精ペルシャ』シリーズ唯一、主人公に本職の声優を起用 声優歌手のはしりに

主人公に本職の声優を起用

『アニメージュ 魔法少女コレクション ぴえろ魔法少女シリーズ・ソング集』(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
『アニメージュ 魔法少女コレクション ぴえろ魔法少女シリーズ・ソング集』(徳間ジャパンコミュニケーションズ)

 ぴえろ魔法少女シリーズは、後の作品まで含めてオープニングやエンディングを唄う歌手が主人公の声優を務める作品が大半なのですが、『ペルシャ』のみは唯一、本職の声優である冨永みーなさんが声をあてています。このときの冨永さんはまだ高校生で、後期エンディング『だいすきシンバ』で歌声も披露してくれています。1980年代前半から半ばにかけては声優がオープニングやエンディングを担当する事例は『ミンキーモモ』の小山茉美さんや『伝説巨人イデオン』の戸田恵子さんなどそれほど多くはなく、声優歌手のはしりとしての活動となりました。その後も長く現役を続けており、『機動警察パトレイバー』の泉野明や『サザエさん』のカツオくんなど、多くの役を演じています。

 前期オープニング『見知らぬ国のトリッパー』とエンディング『ラブリードリーム』を唄った岡本舞子さんは幼い頃から子役として活動していた方で、この2曲がプレ・デビューとなり、後に正式にアイドル歌手としての活動を開始しています。その後はミュージカルなどに出演するなど精力的に活動を続けていましたが、現在は芸能界を引退しています。

 後期オープニング『おしゃれめさるな』を担当したMIMAさんは、かつて存在していた電子楽器メーカー、HILLWOODの創業者、森岡一夫氏の娘で、森岡みまとして1979年にテクノポップバンド「コスミック・インベンション」でミュージシャンの経歴をスタートした方です。その後、一時音楽活動を中断して料理人へと転身しますが、現在は音楽活動も再開しているようです。

 もちろん『ペルシャ』の魅力は音楽だけではありません。特に作中の後半は翌年に『魔法のスター マジカルエミ』で高い評価を受けた安濃高志監督が得意とする、キャラクターの心理描写によるしっとりとしたストーリーが展開していき、見ごたえがある内容に仕上がっています。筆者も本放送を堪能したのちに、何度か行われた再放送を繰り返し見ていましたが、見るたびに以前は気づかなかった面白さを感じ取れていたような気がします。

(早川清一朗)

【画像】男の子もトリコにした、魔法少女シリーズ

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