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『ごんぎつね』“死なない”未来があった? ごんに欠けていた「大切なもの」とは?『空想金融教室』

『ごんぎつね』のごんは、「大切なもの」が欠けていたために射殺されてしまいました。いったい何をすれば良かったのか、『昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室』で分かりやすく解説されていました。

ごんの「死」を回避するには……?

『昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室』著:柳田理科雄、監修・解説:みずほフィナンシャルグループ(小学館)
『昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室』著:柳田理科雄、監修・解説:みずほフィナンシャルグループ(小学館)

 マンガでお金のあれこれが分かりやすく解説された『昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室』が2025年7月23日より全国で発売中です。この書籍は、「空想金融教室プロジェクト」の一環として、みずほフィナンシャルグループと空想科学研究所とのコラボレーションにより実現しました。

 金融経済教育は高等学校での必修化もあり、現代社会では必要不可欠なものとなっています。しかし、複雑で難解に思える金融知識を楽しく学べる機会は限られていました。そこでみずほフィナンシャルグループでは、より多くの人に親しみやすく金融リテラシーを身につけてもらうために本プロジェクトを立ち上げました。

 本書は全5章構成で、第1章「おカネってなんだ!?」から始まり、第2章「暮らしと保険」、第3章「社会と税金」、第4章「仕事と人生」、第5章「おカネとビジネス」と続きます。それぞれの章で『三匹の子ブタ』や『舌切りすずめ』、『ごんぎつね』などの昔話を題材にしながら、お金の価値や考え方、保険や金融トラブル、税金や法律、働き方や老後資金、ビジネスの構造など、幅広いテーマを取り上げています。

『昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室』【第1章】『ごんぎつね』で考える[おカネと信用]扉絵 著:柳田理科雄、監修・解説:みずほフィナンシャルグループ(小学館)
『昔話でおカネの基本がわかる!空想金融教室』【第1章】『ごんぎつね』で考える[おカネと信用]扉絵 著:柳田理科雄、監修・解説:みずほフィナンシャルグループ(小学館)

 この記事では第1章に掲載されている「『ごんぎつね』で考える[おカネと信用]」について触れてみましょう。そもそも『ごんぎつね』とは、イタズラ好きなキツネ「ごん」が、謝罪の意味を込めて「兵十」という村人に栗やまつたけを届けていたところ、イタズラしに来たと勘違いした兵十に打ち殺されてしまうお話です。

 ごんが足りなかった「大切なもの」をしていれば、射殺されずに幸せな結末を迎えられたかもしれない、とみずほフィナンシャルグループの方は語ります。

 ごんに足りなかったのは「相手に伝わる謝罪」です。確かにごんはこっそり栗などを置くだけだったので、兵十は「神様からの贈り物」だと勘違いしていました。この勘違いが解消されれば、ごんの誠意が兵十に伝わり、彼の信用を得られたことでしょう。この「信用」を得るためにごんがすべきだったことが本書のマンガで解説されています。

 そして「信用」が銀行やお金においても重要な役割を果たします。このように、本書では童話のストーリーを金融に置き換えて楽しく学ぶことができます。気になった人は、お手に取ってみてはいかがでしょうか?

(マグミクス編集部)

【マンガ本編】何をすれば射殺されずに済んだ? ごんが死なない『ごんぎつね』を読む

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