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「美しい残酷」を極めた神作画アニメ3作品 絶望さえも芸術になる?

残酷な世界を描いたアニメ作品には、激しい殺傷シーンなど、思わず目を背けたくなるグロい描写も少なくありません。しかし、美麗な作画や緻密に作り込まれたバトルシーンによって多くの視聴者を魅了し、高い評価を受けている作品もあります。

美しさと可愛さ、バトル描写も秀逸で「サービスしすぎ」な作品

涙を流す無名が描かれた劇場中編アニメ『甲鉄城のカバネリ ~海門決戦~』のティザービジュアル (C)カバネリ製作委員会
涙を流す無名が描かれた劇場中編アニメ『甲鉄城のカバネリ ~海門決戦~』のティザービジュアル (C)カバネリ製作委員会

 アニメ作品において、世界観や登場人物の動きを引き立てる作画は、鑑賞するうえで注目されるポイントのひとつです。なかには、グロテスクなシーンを含む残酷な世界が描かれながらも、美麗なアニメーションや迫力あるアクション演出によって、思わず作画に見入ってしまう作品もあります。

 人を襲う不死の怪物「カバネ」に覆われた世界を舞台にしたオリジナルアニメ『甲鉄城のカバネリ』は、カバネの脅威に対抗するため各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、装甲蒸気機関車で戦う人びとの物語です。

 カバネに噛まれた人間から血が噴き出すといった痛ましい描写もありますが、細部まで作り込まれた作画は高く評価されました。装甲蒸気機関車や駅の描写には3Dのような立体感があり、カバネの群れも後方まで鮮明に描かれるなど、迫力と臨場感を存分に味わえます。

 さらに、半分カバネである「カバネリ」の少女「無名」が見せる戦闘シーンも見どころのひとつです。カバネを撃破していくスピード感に加え、火花が散る細やかな演出がバトルの激しさを一層際立たせます。アクロバティックな動きを見せながらも、キャラデザインのかわいらしさは損なわれず、「TV版でここまで描くのはサービスしすぎ」と絶賛する声もありました。

圧倒的映像で「絶望感」を演出した名作アニメ

 人類と巨人の戦いを描いた『進撃の巨人』(原作:諫山創)は、シリアスな展開が多く、人間が巨人に食い殺されたり、人間同士が殺し合ったりと、目を背けたくなるような描写も少なくありません。一方で、重厚なストーリーやアニメのクオリティにより、世界的な人気を誇る作品です。

 なかでも主人公「エレン・イェーガー」をはじめとする兵士たちが立体機動装置を使い、街中を駆け抜けたり、巨人を討伐したりする独特なアクションシーンは、いくつもの名場面を生み出しました。

 終盤でエレンが発動した「地鳴らし」では、無数の超大型巨人が「パラディ島」以外の地を踏みつぶす光景が描かれます。画面を埋め尽くす巨人の筋肉や蒸気はリアルに再現され、逃げ場のない人びとの絶望感を視聴者に突き付けました。作画のクオリティを称えられた本作のアニメーターたちは、作中で活躍する「兵団」になぞらえ、ファンから「作画兵団」と呼ばれています。

異様で唯一無二の世界観が、見るものを引き込む?

 江戸時代の日本を舞台に描かれる『地獄楽』(原作:賀来ゆうじ)は、極楽浄土とされる島「神仙郷」で繰り広げられる物語です。不老不死の仙薬を探すために送り込まれた死罪人と、その監視役を務める打ち首執行人「山田浅ェ門」たちが、島に住む仙人「天仙」や化け物たちと死闘を繰り広げます。

 序盤から、島に渡る罪人を選別するため、罪人同士による血みどろの殺し合いが繰り広げられ、花に埋もれ笑みを浮かべる遺体が描かれるなど、見る人を選ぶ激しい殺傷シーンや不気味な描写などがあります。

 そして苛烈なバトルが繰り広げられる神仙郷は、色とりどりの花に囲まれる美しい島でありながら、目から腕が生えた巨人や半魚人など、得体の知れない生物が登場する異様な雰囲気の場所です。

 その作画は鮮やかさのなかに得体の知れない恐怖を織り込み、唯一無二の世界観を際立たせています。また、最強の忍である主人公「画眉丸」の躍動感あふれる忍術で敵を圧倒していく姿や、山田浅ェ門たちの刀さばきといったアクションシーンの迫力を増幅する演出にも、魅了される作品です。

(LUIS FIELD)

【画像】「残酷展開うわぁ…」「でも美しい」 これが他にもある作画高評価アニメです(5枚)

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