「選択肢ありすぎて困る!」 自由度高すぎるMMO『逆水寒』プレイヤー1億人超えも納得のワケ【TGS2025】
AIを積極的に取り入れ、キャラクタークリエイト(アバター制作)でもゲームプレイでもプレイヤーを徹底的にサポートしてくれる中国発のMMO『逆水寒(Sword Of Justice)』。「東京ゲームショウ2025」で試遊台を設置した本作を試遊するとともに、開発担当のFord Zheng氏に「気になるさまざまなこと」を聞きました。
寄り道楽しい!で気付いたら本編開始前に試遊終了

国内最大級のゲーム展示イベント「東京ゲームショウ2025」(2025年9月25日~9月28日開催)に事前登録中のMMO『逆水寒(Sword Of Justice)』が単独ブースで出展。試遊コーナーを設けていたので実際に序盤をプレイしてきました。
本作のベースになったのは、中国の人気作家「温瑞安」氏の武侠小説『四大名捕之逆水寒』です。武侠とは義理人情の世界で生きる武人たちが英雄として活躍する、映画でも人気のジャンルです。
プレイヤーは美しいグラフィックスで描かれた古代中国の住人となってさまざまな楽しみを味わうのですが、とにかく「できること」が大小無数にあるのが大きな特徴です。ゲーム開始と同時に「さてなにしようか」と悩むことになりました。
なにしろ広大なマップはすでに複数の町が解放されており、そのどこにでも行くことができます。町を訪れれば人びとが楽しそうに会話をしていたり、ときに花火が打ちあがったりすることもあります。「次の目的地はこっちだよ」と序章ストーリーを開始する矢印ガイドが表示されているものの、これだけ膨大な情報が目の前に広がっていては無視できません。まずは操作を確かめつつ、「おっ、屋根の上にも登れるじゃん」と自成したオリジナルのキャラを操作して散策をはじめました。

さらに気付いたのは、ジャンプボタンやダッシュボタンをガチャガチャとやっていたら空も飛べたことです。ひとまずどこまで高く飛べるか、山の上まで行けるのか試すなどしていました。
『逆水寒(Sword Of Justice)』はMMOであると同時にオープンワールドのゲームですが、オープンワールドといえば制限があるかどうかも気になるところでしょう。段階的に要素を開放するゲームだと「あそこまで行けそうなんだけど見えない壁がある」みたいなことがありますが、少なくとも試遊の時点でそういったことはありませんでした。
町に戻れば犬と戯れることができますし、「お腹をなでる」「エサをあげる」など行動にもレパートリーがあって、気付けば予定していた試遊時間が終了。ガイドに従って移動すればすぐに序章のストーリーをプレイできたのですが、結局、寄り道ばかりしていたら「俺のゲーム、はじまらなかったけど始まってたぜ!」という奇妙な楽しさを味わうことになりました。
ゲームの自由度について、開発を担当する「ZHURONG STUDIOS」のFord Zheng氏は「メインストーリーを進めないとできない、ということはありません」と取材にて語ります。序盤からいくらでも横道にそれることができるプレイの幅の広さを教えてくれました。