「死ぬほど痛いぞ」それでも生き残るロボアニメの「タンクトッパー」 偶然か必然か?
「死亡フラグクラッシャー」なる称号の隣には、「死亡フラグ回避アイテム」なる概念も見られます。そのひとつに「タンクトップ」が挙げられるかもしれません。着用する姿が印象的な「ヒイロ・ユイ」の例を見ていきましょう。
タンクトップこそ「最強の装備」?

ロボットアニメにおいて、キャラクターの生死をわけるのは何でしょうか。パイロットとしての技量や運、物語における立ち位置など、その要因はさまざまに考えられますが、ファンのあいだで意外なものが注目されていました。「タンクトップ」です。
マグミクスは2025年9月4日、「ロボアニメの死神も避けて通る男たち『もしやタンクトップ?』『死んでないのは異常』」と題した記事を配信しました。そのなかで、『蒼穹のファフナー』のキャラクター「溝口恭介」について、ファンのあいだでは彼および、生存率の高い彼の部下たちが着用するタンクトップが「死亡フラグを回避するアイテムではないか」とささやかれていることにふれました。
確かに、主要キャラがいつ退場してもおかしくない死と隣り合わせの同作において、彼らは敵に襲われても捕まっても生還し続けます。そのような彼らのタンクトップ姿は、確かに印象的でした。
注目したいのは、その「タンクトップ=生存フラグ」説が『ファフナー』だけにとどまらないことです。話題に上っていたのは、同じくタンクトップ姿が印象的な『新機動戦記ガンダムW』の主人公「ヒイロ・ユイ」でした。コメント欄には「タンクトップとロボアニメに注目したら真っ先に思いつくのはヒイロ・ユイ」「タンクトップが無ければ即死だった」といった声が聞かれます。
アニメ第10話にて、ヒイロは乗機「ウイングガンダム」を自爆させました。彼自身もその爆発に巻き込まれ、常識的に考えれば死亡退場してもおかしくないシチュエーションでしたが、瀕死の重傷を負うものの生還を果たします。その自爆の際、ヒイロはタンクトップ姿でした。
なおヒイロによると「(自爆は)死ぬほど痛いぞ」とのことです。
「服装がキャラクターの運命を暗示する」というのは、ロボアニメに限らず多くの創作物で見られる演出手法です。タンクトップは、その意味では「頑強さ」や「タフさ」などの象徴ではあるでしょう。
ただ、そうしたキャラクターは真っ先に死亡退場するパターンも往々にして見られ、つまり「タンクトップ=生存フラグ」と一般化することはできません。とはいえ「タンクトップが生存フラグかもしれない」という認識が一部で共有されていることは、興味深い事例といえるでしょう。
そういえば『ワンパンマン』の「タンクトップマスター」も、死亡退場を思わせる状態から生還していましたね。もっとも彼の場合は心にタンクトップを着用しているらしいので、実際に着用しているかどうかには左右されなさそうではあります。
(マグミクス編集部)