【漫画】口裂け女に遭遇した男性「他に得意なことは？」ポリコレ意識、意外な展開に！

妖怪に「ポリコレ」を意識した配慮をすると？

　マスクをした女性が、夜道で通りすがりの男性に「私きれい？」と話しかけました。男性は服装を褒めますが、女性はマスクを外し「これでもきれい？」と尋ねます。悲鳴をあげる男性。そう、彼女は口裂け女だったのです。しかしその後の男性の反応は意外なもので……。

　イラストレーターの山口カエさん（@yamakae）による創作マンガ『ポリコレに敏感な人』がTwitterで公開されました。「ポリコレ」とは「ポリティカル・コレクトネス」の略で、政治的・社会的な公平性・中立性などと直訳されますが、差別や偏見を含まない表現や言動をしようという考え方のことを指します。

　男性の口裂け女に対する言動は、ポリコレを意識したものになっています。しかし、ポリコレを意識するあまり、話は思わぬ方向に！　読者からは、物語の最後に登場する強烈キャラに対するツッコミの声と「面白い」の声が続出しました。

　作者の山口カエさんに、お話を聞きました。

ーー山口カエさんはイラストレーターでいらっしゃいますが、マンガも以前から描かれていたのでしょうか？

　マンガは仕事（広告系）でも趣味でも昔からよく描いていました。

ーー『ポリコレに敏感な人』のお話はどのようにして生まれましたか？

　元々はルッキズム（外見至上主義）を否定することで口裂け女も成仏できるかなと思っていたのですが、描いているうちに口裂けさんがアイデンティティを持ってしまったため、自虐ネタを封じられた芸人さん的な状況になってしまいました。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　爆速おばあさんなどの怪異（妖怪）の情報がたくさん寄せられたのが面白かったです。全国にいろんな種類がいるんですね。また、「こういうポリコレならいい」という感想をちらほら見かけたのが印象的でした。ポリコレ過敏の風潮のせいで印象が悪くなっているのかもしれませんね。

ーーTwitterでは普段は主にイラストを投稿なさっており、2020年7月10日に公開なさった『溟海に来遊するローズバンク』は繊細な描画と色使いがとても素敵です。こちらの作品についてご紹介いただけますか？

　こちらはスマートフォン用ゲームアプリ『消滅都市』様で描かせていただいたイラストです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　元々気ままなアカウントですが、最近マンガを描くのが楽しいので増やしていこうかと思っています。

（マグミクス編集部）