後半戦で不穏さと期待が“最高潮”のSF秋アニメ3選「まさかの展開に鳥肌」
2025年秋アニメもいよいよ終盤へと差しかかり、各作品で物語が大きな転換点を迎えています。なかでもSF作品は世界観に謎が多いため、伏線がどのように回収されていくのか、視聴者の注目度が高まっています。
少しずつ明らかになる過去の出来事

2025年秋アニメも後半に入り、物語が一気に動き出しています。なかでもSFジャンルの作品は仕掛けられた謎が多く、どこへ着地するのか先が読めない展開が続いています。
まず、P.A.WORKSのオリジナルアニメ『永久のユウグレ』は、近未来を舞台とし、コールドスリープから目覚めた主人公「姫神アキラ(CV:梅田修一朗)」と、彼の最愛の彼女にそっくりなアンドロイド「ユウグレ(CV:石川由依)」が旅を通して多様な価値観を知っていく物語です。
アキラがコールドスリープしている間に起きた出来事により、世界は文明を衰退させていました。また、決まったひとりの相手を選ぶ結婚とは違い、パートナーの年齢や性別、人数を問わない「エルシー」といった契約関係が主流になるなど社会の価値観も変化しています。
第8話では、アキラが図書館から持ち出した禁書「とくべつな血」の記述を通して、特殊な能力を持つ人類の存在や、世界崩壊へと至った背景がほのめかされました。また、アキラが探す恋人「王真樹トワサ(CV:茅野愛衣)」について、ユウグレが情報を握りながらも隠していたことが明らかになります。
世界観の秘密に触れる伏線が増えたことで、視聴者からは「200年間に何があったのか気になる」「なぜ文明がここまで退化したのか不穏」といった声があがり、物語の真相に期待が高まっています。
『永久のユウグレ』は、毎週木曜日24時26分からMBS、TBS系28局「スーパーアニメイズムTURBO」枠にて放送中です。
登場人物が出そろった後の気になる展開

また、人狼ゲームをモチーフにしたPCゲームが原作の『グノーシア』も、物語が本格的に動き出しそうな気配を見せています。同作は、漂流する宇宙船を舞台に、主人公「ユーリ(CV:安済知佳)」が乗員に擬態する「グノーシア」と心理戦を繰り広げるSF作品です。
第7話では、宇宙人のような外見をした「しげみち(CV:関智一)」が、航行管理を担う「ステラ(CV:早見沙織)」に密かに思いを寄せる姿など、コミカルな一幕が描かれました。一方で、ここまでに主要乗員の顔ぶれがほぼ出そろったことで、グノーシアの正体や宇宙船の秘密といった重要な謎へと、いよいよ踏み込んでいく展開が期待されています。
人狼ゲーム的な駆け引きだけでなく、個性豊かな乗員たちの魅力も本作の大きな見どころです。視聴者からは「謎とキャラクターの素顔に引きこまれていく感じがたまらない」「予想を外してくる展開のさじ加減が最高」といった声もあがっています。
『グノーシア』は、毎週土曜日24時よりTOKYO MXほかにて放送中です。
「主人公は人間でいいの?」深まる疑惑

緊迫した雰囲気を味わうだけでなく、ほどよいユルさも楽しみたい人には『終末ツーリング』(原作:さいとー栄)も人気を集める秋アニメです。同作は、主人公「ヨーコ(CV:稲垣好)」がロボットの「アイリ(CV:富田美憂)」とともに、かつて「お姉ちゃん」が残した足跡をたどりながら観光地を巡る物語です。
一行は旅アニメとしての面白さを味わわせてくれる一方で、観光地を巡るなかでヨーコが荒廃前の観光地を見る幻や、先に観光地を巡って記録を残す「お姉ちゃん」の正体など謎も少なくありません。第7話では、ふたりがアイリのメンテナンスのためにつくばの研究所を訪れます。研究所では、なぜかアイリだけでなくヨーコまで筒状の機械に入って検査を受けるよう促される、意味深な場面も描かれました。
含みを持たせた展開に視聴者からは「なんかヨーコもアンドロイドっぽくない?」「ヨーコは人間の生き残りかと最初は思ったけど、姉の友人のクローンなのかな」など、正体を考察する声があがっています。
『終末ツーリング』は、毎週土曜23時30分よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送中です。
(LUIS FIELD)


