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『ドラゴンボール』7人の師匠たち それぞれの得意分野で悟空を成長させた

『ドラゴンボール』における最強のヒーローである孫悟空も、最初から強かったわけではありません。修行で学んだことが強くしていったのです。悟空を強くした師匠たち。その教えを振り返ってみます。

悟空を最強にした師匠たち

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』 (C)バード・スタジオ/集英社 (C)「2022ドラゴンボール超」製作委員会
映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』 (C)バード・スタジオ/集英社 (C)「2022ドラゴンボール超」製作委員会

『ドラゴンボール』における最強のヒーローである孫悟空も、最初から強かったわけではありません。修行で学んだことが強くしていったのです。

 悟空に武術を教えた最初の師匠は、育ての親である「孫悟飯」でした。その実力は、亀仙人と互角の戦いをした悟空が、後述するカリン塔での修行でさらに力を増した段階と互角の戦いをしていたので、亀仙人と互角以上の実力者だと思われます。

 武術面もですが、悟空がおおらかな性格を形成できたのは、この孫悟飯の育て方によるところが大きく、物語において最大の陰の功労者だと言えるでしょう。礼儀にも厳しく、悟空に「女には優しくしろ」とも説いていましたが、山暮らしのためか一般常識はあまり教えなかったようです。

 そして、悟空のふたり目の師匠となったのが武天老師こと「亀仙人」でした。悟空には単なる武術だけにとどまらず、精神面で多大な影響を与えています。

 特筆すべきは、具体的な武術の修行をまったくしなかったこと。戦い方は教えてくれなかったと天下一武道会に初出場した時にクリリンがぼやいていました。修行内容は基本的には重量負荷による基礎体力の向上のみで、そのほかは精神の鍛錬や学習や昼寝などに当てています。

 この方法は悟空の修行に対する考えの基礎になったようで、精神と時の部屋で悟飯と修行した際に「体を無理に鍛えてもつらいだけで修行じゃない」と、亀仙流の教えである休むことの重要性を引き継いでいました。

 亀仙流の代名詞である「かめはめ波」も亀仙人が伝授したものでなく、悟空もクリリンも自分で技を盗むという方法で会得します。このやり方で鍛えられたからか、悟空もクリリンも太陽拳といった他人の技を、自分の技として使うことができるようになったのかもしれません。

 修行の最終段階で「世界にはまだまだ自分より強い者がいる」と教えていることからも、あくまで精神面での修練に重きを置いていることがわかります。普段のスケベな行いがあっても他人から慕われるのは、こういう高潔な人格が芯にあるからでしょう。

 3人目の師匠となったのがカリン塔に住む仙猫「カリン」です。修業期間はわずか3日ですが、悟空は一度敗れた桃白白を圧倒するだけの戦闘力を得ているので、もっとも効率のいい修行を指導したのかもしれません。

 筋斗雲に仙豆、超神水など、さまざまなアイテムを悟空に授けていました。特に万能回復アイテムの仙豆は作品中もっとも重宝されています。

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