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『キングダム』因縁がありすぎる信とホウ煖の戦いを振り返る 決着が対照的で感動的

「週刊ヤングジャンプ」で連載中の人気マンガ『キングダム』。敵味方含め膨大な数の魅力的なキャラクターが登場する作品ですが、なかでも趙の三大天のひとりとして登場したホウ煖は、旧六大将軍の王騎と摎、さらにヒョウ公を討つなど信の前に立ちふさがる強敵として大きなインパクトを残しました。信とホウ煖の間で繰り広げられた、死闘の数々を振り返ります。

「我武神」と名乗るにふさわしい男

信とホウ煖の戦いに決着がつく『キングダム』58巻(集英社)
信とホウ煖の戦いに決着がつく『キングダム』58巻(集英社)

 数多くの英雄・英傑が登場するマンガ『キングダム』のなかでも、最強クラスに位置するのが、趙三大天のひとりホウ煖(ほうけん)です。本編の開始前にはかつての六大将軍のひとり・摎(きょう)を討ち、横槍が入ったとはいえ王騎(おうき)を倒し、さらにヒョウ公(ひょうこう)をも亡き者にした武力の持ち主で、自らが名乗る通り「武神」と評するにふさわしい存在と言えるでしょう。

 ホウ煖が初めて登場したのは、コミックス11巻の第115話です。その少し前、第113話では王騎と昌文君の間で摎が討たれた馬陽の地での因縁がわずかに語られており、ただ者ではないことは明らかにされていました。

 その後、ただひとりで秦軍10万のなかに現れて摎を討った際の回想シーンが挟まれ、ホウ煖が軍を率いる武将ではなく、求道者と呼ばれる、ただひとりで武の極致を目指す存在であることが明らかになったのです。

 その後しばらくホウ煖の出番はありませんでしたが、コミックス13巻の137話でただひとり秦軍の中に現れ、殺戮の限りを尽くします。主人公である信の部隊・飛信隊もその犠牲となり、天の災いのごとき圧倒的な暴力の前にろくに抵抗もできないまま、次々と身体を両断されて行きました。

 遅れて駆け付けた信はホウ煖に斬りかかりますが歯が立たず、羌カイ(きょうかい)が加勢しても形勢不利のまま。羌カイが巫舞を用いて手傷を負わせるものの決定打とはならず、信は生き残りを連れて脱出を図ります。このとき折よく到着した干央軍長の軍がホウ煖に矢を浴びせますが、ホウ煖は死体を矛に引っ掛け回転させて矢を受け切るという人間離れした技でしのぎ切りました。

 ここで信は干央がホウ煖に向け全軍をけしかけて生じた混乱をついて、ホウ煖に一刀を浴びせますが、反撃を受けて気を失ってしまいました。その後、飛信隊のメンバーが命がけで救出し、かろうじて脱出に成功しますが、尾到(びとう)をはじめ、さらに多くの兵を失うこととなったのです。

 その後、馬陽戦で李牧(りぼく)の策にはまった王騎は、中華十弓のひとり・魏加(ぎか)の不意の一矢もあり、ホウ煖との一騎打ちで重傷を負って、信に矛を託した後に命を落としました。こうして信とホウ煖の間には、どちらかが死ぬまで終わることの無い因縁が生まれてしまったのです。

【画像】信とホウ煖の戦いを『キングダム』コミックスで振り返る(7枚)

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