『鬼滅の刃』誤解&間違いがちな小ネタ4選 煉獄家の髪色は遺伝ではない
『鬼滅の刃』には、本編では描かれない設定が多々あります。読者が誤解や勘違いをしがちな小ネタをピックアップしてご紹介します。
意外と知らない人も多い?『鬼滅』の勘違い
『鬼滅の刃』には、本編では描かれない設定が多々あります。単行本のおまけページや『鬼滅の刃 公式ファンブック』などを読み込まなければ、勘違いしたままとなってしまう場合も……。ファンの間では「常識」でも、意外と知らない人が多そうな設定や、間違いがちな小ネタを4つご紹介します。
●煉獄さんの髪色は遺伝ではない
炎柱・煉獄杏寿郎の髪の色は、印象的な焔色です。父の槇寿郎や弟の千寿郎も同じ髪の色のため、遺伝だと思っている人は多そうです。
特徴的な煉獄家の男子の髪色は、実は遺伝ではありません。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開時に、初回入場者特典として配布された『煉獄零巻』で、事実が明かされました。
煉獄家に嫁いだ女性が妊娠すると、「観篝(かんかがり)」という儀式が行われます。この儀式は、「妊婦が7日ごとに大きなかがり火を2時間見続ける」というもの。煉獄家の男子はこの儀式によって、あの焔色の髪を持って生まれてくるという設定です。
『煉獄零巻』は450万部用意されましたが、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の記録的大ヒットで手に入れられないファンが続出しました。『公式ファンブック』にも掲載されていないため、知らない人が多い情報です。
●「水の呼吸」は実際に水が出ているわけではない
「水の呼吸」を炭治郞や水柱・冨岡義勇が使うと、刀から水しぶきや滝のような水が現れます。しかし、「水の呼吸」を使ったからといって実際に水が出てくるわけではありません。
この現象について単行本17巻に収録されている146話のおまけページで設定が公開されました。イラストでは、次のようにコメントされています。
「【注】剣士たちは水などを出しているのではなく、見ている人がそう感じる、そう見えるというだけです」
ちなみに、那田蜘蛛山で出会った先輩隊士の村田さんも「水の呼吸」の使い手。しかし力量が低いため、水は薄くて見えないそうです。
●蝶屋敷の3人娘は姉妹ではない
蝶屋敷には、なほ・すみ・きよの3人娘が住んでいます。顔立ちや体格が似ているため、姉妹だと思っている人も多そうです。実際には、3人娘に血のつながりはありません。名字もそれぞれ違い、高田なほ・中原すみ・寺内きよといいます。
とはいえ、見た目はもちろん、アニメ版の声優の演技もよく似ていて、まるで3つ子のようです。作者の吾峠呼世晴先生ですら間違えることがあるようで、単行本第7巻の巻末おまけページに掲載された『中高一貫☆キメツ学園物語!!』で3人娘の名前を間違えるというミスをしています。単行本13巻のおまけページでミスについての謝罪がありました。
●間違いがちな漢字&表示できない漢字
『鬼滅の刃』には、日常ではほとんど目にする機会がないような難しい漢字が多く登場します。PCやスマホで変換する際に間違いがちな例をご紹介します。
まず音柱・宇髄天元。「宇髄」の「髄(ずい)」は、骨髄や脳髄の「髄」です。しかし「随筆」の「随(ずい)」である「宇随」も変換候補に上がってきてしまうので注意が必要です。同じく柱の冨岡義勇の「冨」も点がない「冨」なのですが、一般的な「富」と混同してしまいがちです。
また、「禰豆子」「煉獄」「鬼舞辻」は、それぞれにPCやスマホで表示できないことが多い文字が含まれるため、似た文字が使われています。禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」。また、煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記です。鬼舞辻の「辻」は、しんにょうの点が一個なのが本来の表記です。
(マグミクス編集部)