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アニメ化されなかったジャンプマンガの名作たち ファンが望みを捨てなければ可能性ある?

少年週刊誌No.1の「週刊少年ジャンプ」。その人気作品は続々とTVアニメ化されてお茶の間をにぎわせています。しかし、名作と言われながらもTVアニメ化を逃したジャンプの看板作品も多くありました。

連載陣の層の厚さが原因? アニメ化されなかった名作

50周年記念愛蔵版『ハレンチ学園』第3巻(小学館)
50周年記念愛蔵版『ハレンチ学園』第3巻(小学館)

「週刊少年ジャンプ」と言えば、数々のヒット作を生み出し、アニメ化していった週刊誌です。しかし、すべてのヒット作がアニメ化されているわけでもありません。なかにはアニメ化されることがなかったヒット作も多くありました。

「ジャンプ」の最初の看板作品と言われる『ハレンチ学園』(1968年11号~1972年41号)と『男一匹ガキ大将』(1968年11号~1973年13号)ですが、『ハレンチ学園』は実写ドラマが制作され、『男一匹ガキ大将』はTVアニメが制作されて別々の道を歩んでいます。

 時代的な側面もありましたが、70年代のジャンプ編集部はアニメ化に対して不信感が強かったと言われていました。そのためか、人気作であってもアニメ化されることは少なかったのです。その逆に実写化はハードルが低かったイメージがありました。前述の『ハレンチ学園』の他にも、『サーキットの狼』(1975年1号~1979年32号)、『ドーベルマン刑事』(1975年36号~1979年48号)などが実写化されています。

 もっともアニメ化が難しかった作品が人気だったという側面もありました。『ハレンチ学園』のように、人気が高くてもクレームの多い作品だった『トイレット博士』(1970年39号~1977年14号)は、TVアニメの企画があったそうですが途中で断念しています。

 この流れを変えたのが、『Dr.スランプ』(1980年5・6合併号~1984年39号)のTVアニメ作品『Dr.スランプ アラレちゃん』の大ヒットでした。この作品での版権収入、相乗効果などは編集部が予想していた以上の効果があったのです。

 この大ヒットが編集部の方針を改めさせ、アニメ化を積極的に行う流れになりました。『コブラ(TVアニメタイトルはスペースコブラ)』(1978年45号~1984年48号 ※休載期間含む)、『キン肉マン』(1979年22号~1987年21号)、『キャッツ・アイ』(1981年40号~1984年44号)などが、この当時アニメ化された作品です。

 しかし、この時期以降にも人気作品でありながらアニメ化に恵まれなかった作品も多く存在しました。

 1980年代の作品群で思い出す作品といえば、まずは平松伸二先生の代表作になった『ブラック・エンジェルズ』(1981年46号~1985年23号)でしょうか。この時期に「ジャンプ」の発行部数は300万部を突破したそうです。

『ブラック・エンジェルズ』は卑劣な悪党によって泣く人のために、法で裁けない外道を秘かに抹殺するという物語でした。当初は1話完結スタイルで話が進んでいましたが、徐々にストーリー性を組み込んだ長編作になります。

 当時の看板作品のひとつでしたが、毎回必ず人死にが描かれるので、アニメとしてお茶の間で放送するのは難しかったのでしょう。後にスピンオフ作品が作られたり、実写ドラマ作品も製作されたりするなど、根強い人気を誇ります。

 アニメ化が難しかったのではないか?と思うのは徳弘正也先生の『シェイプアップ乱』(1983年26号~1986年1・2合併号)もそうでした。基本的に下ネタとお色気を中心としたギャグマンガですが、時には人情味あふれた話や、ブラックジョークのきいたエピソードもあります。

 この作品の一番のギャグが「もっこり」で、絵として表現されていたこともありアニメ化するには避けられない描写でした。後のセリフだけというソフトランディングで絵的な表現を回避して、『シティーハンター』(1985年13号~1991年50号)は人気アニメとなります。

【画像】実写化覚えてる? アニメ化されなかったジャンプの名作マンガ(4枚)

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