「30年前の大みそか」に放送されたアニメは数が減少 松本零士原作の戦争ものが存在感!
TV朝日は『ドラえもん』特番を放送

TBSはアニメの放送がなかったため、次はフジテレビになります。
フジでは10時からつのだじろう先生の『学園七不思議』を原作としたTVアニメ『ハイスクールミステリー学園七不思議』の再放送を行っています。この日に放送されたのは第22話「罠」。続く第23話「疑心」、第24話「信頼の絆」と合わせた3話構成となっており、ある存在の仕掛けた罠により、主人公の一条みずきが親友たちから孤立して危険にさらされる、というストーリーが描かれます。
1980年代と比較すると全体的に大みそかのアニメ放送は少なくなっていますが、TV朝日はこの時期も『ドラえもん』に力を入れています。17時からは後に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』などを手掛けた原恵一監督の『映画 ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』を放送し、18時からは「大みそかだよドラえもん」枠を設け、20:50分過ぎまで厳選されたエピソードを放送しています。
この日放送されたラインナップは「ジャックと豆の木」「家庭科エプロン」「ラジコンせん水かんセット」「部屋に自然を」「無人島はボクの島」「ドラえもん健康診断」「さらばキー坊」「ドラミ型ミニ熱気球」「お好み建国用品」「メッセージ大砲」の10エピソード。声優の項目には大山のぶよさんや小原乃梨子さん、たてかべ和也さんに肝付兼太さん、野村道子さんといった、交代前の懐かしい名前が並んでいます。
最後に、テレビ東京は『カリメロ』を朝の7時35分から8時半まで放送しています。再放送のマークがないので、1992年10月から1993年9月にかけて放送された第2作だと思われます。12月に未放送分を5話分放送した記録があるため、そのうちの1話なのでしょう。
1993年の大みそかはゴールデン番組の大型特番が目立っており、アニメは10年前の1983年に比べるとかなり減少しています。また、かつては大みそかの定番だった大型歴史ドラマがついに姿を消しました。時代が変化していく前触れが、この時期すでに存在していたのかもしれません。
(本文の一部を修正しました。2024.1.3 12:48)
(早川清一朗)