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【50年前】1973年の大みそか、どんなアニメや特撮が放送されていた?【ゼロテスター】

朝から夕方まで多く見られる「アニメ再放送」

『ゼロテスター』 (C)J.D&東北新社
『ゼロテスター』 (C)J.D&東北新社

 フジテレビは、大みそかでもほぼ通常の番組編成となっています。朝の7時15分からは「朝のマンガ大行進」という15分枠でアニメが放送されていました。7時半からは『ジャングル大帝』の再放送、そして8時からは、アニメや特撮ではありませんが、子供向け番組『ママとあそぼう! ピンポンパン』が放送されています。なお、この時期の「お姉さん」は2代目の石毛恭子さんであることが確認できました。

 18時からは、ちばてつや先生原作の『国松さまのお通りだい』の再放送、同55分からは児童向けスラップスティック・コメディ『クレクレタコラ』と、なかなかのカオスぶりです。19時からは、後に『装甲騎兵ボトムズ』を手掛ける高橋良輔氏の初監督作品『ゼロテスター』の第14話「メビウスの逆襲」が放送されています。

 続いて10チャンネル、この時期は「NETテレビ」と呼ばれており、「テレビ朝日」に改名するのは4年後の1977年のことです。NETテレビもアニメが多く。朝の7時20分からは『キングコング』、その後は『魔法使いチャッピー』の枠が設けられています。さらに9時45分からは『仮面ライダー』の再放送が行われていたので、楽しみにしていた子供も多かったのではないでしょうか。

 夕方の17時15分からは『電子鳥人Uバード』、空飛ぶ超人「Uバード」と仲間たちの活躍を描いたアメリカのアニメです。オープニングとエンディングは、当時の人気男性アイドルグループ「フォーリーブス」が担当しています。45分からは赤塚不二夫先生原作の『ひみつのアッコちゃん(第一期)』の再放送が行われていました。

 12チャンネルも、当時は「テレビ東京」ではなく「東京12チャンネル」という名前で、改名するのは8年後の1981年になります。この時期は朝にアニメ枠が存在しておらず、夕方のみの放送です。17時からは『黄金バット』、18時からは「ゴーゴーマンガ大作戦」という枠が設けられ、18時15分からは『カバトット』が放送されていました。同27分からは再放送枠「キッド・ボックス」、45分からもやはり再放送枠「まんがのくに」が儲けられており、何らかのアニメが放送されていたようです。

 50年前は大みそかだからといって、特別にアニメや特撮が放送されるわけではなく、通常編成での対応だったようです。改めて番組作りをする必要が無いため、再放送は特に重宝されたのでしょう。

(早川清一朗)

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