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『デンジマン』ぬいぐるみや過去映像で代用? 放送中に死去した不可欠なキャストとは

スーパー戦隊シリーズ第4弾『電子戦隊デンジマン』は『南総里見八犬伝』がモチーフで、「デンジ犬アイシー」の存在は重要でした。しかし、アイシーは放送途中で病死し、代役やぬいぐるみと過去映像の組み合わせで補っていたのです。

デンジ犬アイシーは途中で入れ替わっていた?

「スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1980 電子戦隊デンジマン」(講談社)
「スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1980 電子戦隊デンジマン」(講談社)

 スーパー戦隊第4作『電子戦隊デンジマン』に登場したデンジ犬アイシーは、通常であればベテラン俳優が演じるはずの「長官」の役割を担っていました。重要な役割でありながらアイシー役のチャウチャウ犬は、撮影途中で亡くなってしまいます。

 代役の犬やぬいぐるみを使って撮影していて、その違和感に気が付いた人もいたのではないでしょうか。今回は、『デンジマン』に主演したデンジ犬アイシーを振り返ります。

 スーパー戦隊第4作『電子戦隊デンジマン』が制作された1980年頃は、『スターウォーズ』や『スタートレック』など宇宙を舞台にした壮大なSF映画がブームになっていました。

 その影響を受けて本作の下敷きになったのが、滝沢馬琴作の『南総里見八犬伝』です。上述した役割を担っていたアイシーは、3000年前に滅んだデンジ星人のすべての記録を保存しているロボット犬でした。長い眠りから目覚めて地球を狙うベーダー一族を阻止する、5人の戦士を見出します。

 アイシーは元ネタが『八犬伝』だけに、番組に欠かせない重要な役割です。しかし、アイシーを演じたチャウチャウ犬はこの時点でかなりの高齢でした。当初こそエンディングでデンジマンの仲間とともに走る場面もありましたが、段々と登場するシーンは少なくなります。

『スーパー戦隊大全―バトルフィーバーJ・デンジマン・サンバルカンの世界』(講談社)に掲載された、デンジイエローの黄山純役である津山栄一さんのインタビューによると、初代アイシーは第36話「勇気ある仔犬の詩」の撮影中に亡くなったとのことです。それ以降は、二代目やぬいぐるみでの代用、過去映像を使用していました。

 敏感な視聴者はその違和感を察知したようですが、当時裏側で何があったのか知る術はありません。

 最終話「ひびけ希望の鐘よ」で、アイシーは自ら犠牲になり、破壊されたダイデンジンの頭脳としてメカの一部になります。デンジマンたちはアイシーをしのんで「アイシー賞記念サッカー大会」を開催します。それは、初代アイシーに捧げられたかのような結末でした。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? 「可愛すぎる」「老犬なのもたまらん」 こちらが途中で亡くなったデンジ犬アイシー役のチャウチャウです

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