京都アニメーションの理不尽な事件から5年 ファンができることとは?
あの理不尽な事件から、5年が経ちました。多くの優れたクリエイターが亡くなり一命をとりとめた方も、心身ともに取り返しのつかない傷を負いました。しかし京都アニメーションは歩みを止めてはいません。京都アニメーションのその後と今を追います。
傷は癒えない、しかし進み続ける

5年前となる2019年7月18日、燃え盛る建物を映した報道の映像を、信じられない想いで見つめていた方も多いでしょう。現実とは思えない光景でしたが、残念ながらあまりにも尊い36人の命が失われました。改めてご冥福をお祈り申し上げます。重軽傷を負った方も30人以上おり、ひとつの事件としては戦後最悪の犠牲及び被害が出ています。
事件により、京都アニメーションは大きなダメージを受けました。運よく逃げ出せた方、別のスタジオにいて難を逃れた方も、尋常ではないショックを受けたことは間違いありません。
京都アニメーションが作り出した作品もまた、損傷されてしまいました。画像は火元から離れていたサーバールームに格納されていたため無事に回収できましたが、アニメーターの方々が手塩にかけた原画類はほぼ焼失しています。たまたま展示会に貸し出されていた70点は無事でしたが、不幸中の幸いなどと喜べるものではありません。
映像については、事件の前日に完成していた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』は予定通り公開されましたが、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は公開延期となり、『劇場版 Free!-the Final Stroke-』は制作時期の白紙化が発表されました。
しかしその後、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は2020年9月に、制作が再開された『劇場版 Free!-the Final Stroke-』も前編が2021年に無事劇場公開されました。京都アニメーションは、歩みを止めてはいなかったのです。




