『FEエコーズ』はシリーズで別格の面白さ 魅力は「マミー」にあり!?
1992年発売のファミコン用ソフト『ファイアーエムブレム外伝』のリメイク作である、Nintendo 3DS用ソフト『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』。『FE外伝』の大ファンだという漫画家のちるみるさんが魅力を語ります。
ありがとう任天堂!『FE外伝』がリメイクされる

2017年4月20日に発売されたNintendo 3DS用ソフト『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』(以下、FEエコーズ)は、1992年発売のファミコン用ソフト『ファイアーエムブレム外伝』(以下、FE外伝)のリメイク作。
エニックス出版(現:スクウェア・エニックス)のゲームアンソロジーコミック『ファイアーエムブレム4コママンガ劇場』などに執筆し、「『FE外伝』が一番好きな『FE』」だという漫画家のちるみるさんが、『FEエコーズ』の魅力を語ります。
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「『FE外伝』を移植して!」
……と願い続け、叶わないまま地道に同人誌でファン活動をしていたのは、今から20年ほど前だったと思います。
時が流れ、2017年。なんとなくネットサーフィンをしていたある日、『FEエコーズ』が発売されることを知りました。舞台はバレンシア大陸。主人公は少年・アルムと少女・セリカのふたり。
これって、『FE外伝』では!? 今さらリメイク!?
と思ったものの、あまりに唐突な出来事だったため、確信が持てませんでした。一緒に『FE外伝』の同人誌を作っていた友人に連絡し、「これって外伝だよね!?」と確認してようやくひと心地。「何年待ったと思ってるんだ!」とドキドキが止まらなかった記憶があります。ハードが携帯機の3DSなのは、「FE」をやり込むのにベストだからなのかもしれません。3DSが登場するまで待っていてくれたんですね、ありがとう任天堂!
「FE」シリーズの魅力は私が改めて語るまでもありませんが、初代『FE暗黒竜と光の剣』の次に発売した『FE外伝』がベースになっている『FEエコーズ』は、やはり後発の作品とは別格の「古き良きFE」だと思います。
ドット絵だったキャラクターが全て美しくイラスト化され、ムービーも付き、声の出演は人気声優ばかり。ゲームは「てごわいシミュレーション」で、ユニットをロストしないよう、戦略を練って進める面白さ。
ですが、一番の魅力として……あえて敵モンスターの「マミー」を挙げたいと思います。