コラボ豊富『メタルギアソリッド ピースウォーカー』スネークがモンスターを狩る!?
2010年4月29日、PSP用ソフト『メタルギアソリッド ピースウォーカー』が発売されました。過去作品に見られない独創的な新要素が盛り込まれていた本作。数々のコラボレーション企画も本編を大いに盛り上げました。
過去作品に見られない独創的な新要素
武装集団がはびこるジャングルへと潜入し、敵兵やAI兵器を相手に大立ち回り。無力化した兵士をマザーベースへと連れ帰り、拠点の戦力強化を図る……。『メタルギアソリッド ピースウォーカー』(以下『ピースウォーカー』)を手に入れた2010年の春、筆者はPSP(プレイステーション・ポータブル)の画面に映るスネーク(ビッグ・ボス)の勇姿に心を奪われていました。
本作で語られたのは、『メタルギアソリッド』シリーズの系譜において重要な部分を占める1964年~1995年までに発生した出来事。いわゆる”ミッシングリンク”と言うもので、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』(以下『MGS3』)以降、ビッグ・ボスが立ち上げた”国境なき軍隊”がどのように機能していたのか。中南米を舞台に巻き起こった”ピースォーカー事件”の勃発と合わせて克明に描かれています。
一方でグラフィック面や操作性を見ると、携帯機と家庭用ゲーム機の性能上の違いからか、本作リリース時点での最新ナンバリングタイトル『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(以下『MGS4』)にやや遅れを取っていたのは否めません。とはいえクオリティが劣っていたというわけではなく、『ピースウォーカー』には過去作品に見られない独創的な新要素が盛り込まれていたのです。
通常ミッションはふたり、強力なボス相手なら最大4人まで協力プレイが楽しめる「CO-OPS」。プレイヤー独自の音声データを作成できる「VOCALOID」編集機能。約9時間にも及ぶ登場キャラクターのブリーフィングデータなど、コンテンツ量に注目すると『MGS4』にも決して引けを取らない仕上がり具合です。そんな本作の濃密なゲームデザインにおいては、さまざまな”企業間コラボレーション”も一役買っていました。