人間ドックの結果に悩む中年男性を襲うコロナ禍 必須のSwitch入手は「読み」で
新型コロナウイルス感染症の影響下、自宅で時間を過ごすツールとして人気の「Nintendo Switch」と『リングフィット アドベンチャー』。需要の増加と生産力のダウン、転売屋の買い占めなどのさまざまな影響で入手が困難な状況です。家での運動が必須な男性が購入にこぎつけるまでには、困難な道のりがありました。
目の前で売り切れたNintendo Switch
新型コロナウイルス感染症の影響下、学校は休校し、多くの企業がテレワークを導入。自粛休業する店舗も数多く、外出もままならない状況下、家のなかで運動ができるツールとして、「Nintendo Switch」(以下、Switch)と『リングフィット アドベンチャー』(以下、リングフィット)に大きな注目が集まりました。しかしながら急激な需要の増大に加え、生産の遅延や転売屋の買い占めによる影響で、品薄の状態が続いています。個人的な事情から必死に「Switch」を探し回り、『リングフィット』と共にどうにか入手したライターの早川清一朗さんが入手の経緯とその用途について語ります。
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空っぽの棚を目の前に立ち尽くす筆者の周囲では、「Switch」を手にしてうれしそうにしている方々がソフトの品定めをしていました。そう、この日は運よく「Switch」の緊急入荷に出くわしたにも関わらず、筆者の目の前ですべて売り切れてしまったのです。
店員さんに次の入荷はいつになるのか一応尋ねてはみたものの、あいまいな返答しか得られませんでした。入荷も不安定な状況な上、販売を予告すればたちまち転売屋の餌食になってしまうのですから言えないのはわかりますが、「Switch」を買えなかったのはあまりにも悔しすぎたのです。
さて、筆者がなぜ必死になって「Switch」を手に入れようとしていたのか。それは2020年3月に受けた人間ドックの結果があまりにもひどいものだったからでした。特に中性脂肪ほかいくつかの数字が悪く、医者からも「来月までに数値が改善しなかったら投薬治療だからね?」と念を押されていたのです。とはいえ緊急事態宣言でジムは休業、外で運動することも難しく、室内で効果的に運動する手段が絶対必須となっていたのです。
さてどうしようかと考えていたところ、Twitterである作家さんが『リングフィット』で中性脂肪の値がかなり落ちた」と書き込んでいたのを見て、「そうか、この手があったか」と、「Switch」と『リングフィット』を買うことにしたのです。それが約1か月にわたる、苦難の始まりでした。