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再登場で激アツは間違いない? 『ワンピ』未回収の扉絵伏線にファンもソワソワ

「週刊少年ジャンプ」で連載中のマンガ『ONE PIECE(ワンピース)』の扉絵には、本編に関わる重大な情報や伏線が散りばめられています。初期や中盤に描かれた扉絵には未回収の伏線もあり、それらが最終章でどのように物語に関わってくるのか、読者の間で注目されるテーマのひとつです。

扉絵の謎はただ意味深なだけで終わってしまうのか?

『ONE PIECE エピソード オブ ルフィ ~ハンドアイランドの冒険~』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
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 マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』には、過去に登場したキャラクターに焦点が当たるイラストやサイドストーリーとして注目される「扉絵」が描かれています。本編に関わる重要な要素が盛り込まれていることもあり、最終章を迎えた現在でも、読者がその伏線の回収を心待ちにしています。

 とりわけ大きな期待を集めているのが、主人公「モンキー・D・ルフィ」と固い友情で結ばれた、元バロック・ワークスの幹部「Mr.2」こと「ボン・クレー(ベンサム)」の再登場です。彼は海底監獄「インペルダウン」でルフィたちの脱獄に協力し、自らを囮(おとり)に彼らを逃がして以降、安否不明とされていました。

 人情深く、何度もルフィの窮地を救ったボン・クレーは読者から退場を惜しまれましたが、67巻666話の扉絵では、インペルダウン内部にある秘密の楽園「ニューカマーランド」で新女王に君臨したことが明らかになりました。

 現在「インペルダウン」には、元王下七武海「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」を筆頭とする「ドンキホーテ海賊団」の面々や、元四皇「白ひげ」の息子を名乗る「エドワード・ウィーブル」などの重要人物が収監されています。今後、ボン・クレーと彼らに焦点が当たる可能性もあり、ファンの間では「インペルダウン組が再び脱獄劇を繰り広げるのでは」「ボンちゃんがルフィの危機にまた駆けつけてくれそう」と再登場への期待が高まっています。

 また、44巻から始まった扉絵連載「エネルのスペース大作戦」はいまだに注目されているシリーズです。そのストーリーは、「空島編」でルフィに敗れた「エネル」が旅立った月に、意志を持つロボット兵や古代都市など高度な文明が存在しており、本編の重要な伏線と考えられてきました。

 例えば、世界政府がひた隠しにする「空白の100年」には、天才科学者「Dr.ベガパンク」でさえも追いつけない科学力を持つ「ある巨大な王国」が存在していたことが分かっています。その科学力は、月の住民が持ち込んだ文明なのではないか、とも考えられているようです。

 登場人物の謎が深まったのは、63巻617話で描かれた「ロロノア・ゾロ」の師匠「コウシロウ」が、ゾロの幼なじみだった娘「くいな」の墓参りをする扉絵です。くいなの墓の横には「イワンコフ」と読める文字が刻まれた墓があり、革命軍の幹部「エンポリオ・イワンコフ」とくいな、コウシロウとの血縁関係や、「くいな生存説」がささやかれました。

 本編でも、ルフィの幼少期を描いた60巻589話で、革命軍がゾロの故郷「シモツキ村」の道場らしき場所から食料を補給しています。その際、くいなやゾロらしき人物が修行に励むなか、村の子供が「でっけー顔の人間」を見たと話しており、特徴からもイワンコフが村の者と接触していたと考えられています。

 この描写から、女性であることに強いコンプレックスを持つくいなが、イワンコフの能力「ホルホルの実」によって性転換した可能性も考察されていました。というのも、くいなは階段から落ちるという、本作においては不自然とも思える死を遂げており、「性転換したことを隠すために亡くなったことにしたのでは」といわれています。

 もしこの考察が的中していたとすれば、くいなはゾロと誓い合った「世界一の剣豪」を目指し、今もどこかで修行に励んでいるのかもしれません。

(LUIS FIELD)

【画像】え、生きてるって本当? こちらがゾロの幼なじみ「くいな」かもしれない人物です

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