ガンダム作品の「2号機」NTRすぎ問題… もはや呪われてる可能性も?
「ガンダム」シリーズでは定番展開ともいえる「ガンダム強奪」の歴史を振り返ってみると、呪われているのかと思えるほど、奇妙な共通点がありました。
セキュリティに問題がある? ガンダム強奪されすぎ案件

「ガンダム」シリーズの定番展開のひとつに「敵陣営のガンダム強奪」というものがあります。高性能機である「ガンダム」は敵陣営にとって脅威ですが、それだけに自軍戦力にできれば頼もしい味方になるというわけでしょう。
「宇宙世紀」の歴史を紐解くと、未遂事件も含めて多くのガンダム強奪事件がありました。それを順番に追っていきましょう。
宇宙世紀史上、最初にMS(モビルスーツ)が登場した「一年戦争」の時代からガンダム強奪はありました。未遂で終わりましたが、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では、「ジオン公国軍」の特殊部隊「サイクロプス隊」が「RX-78NT-1 ガンダムNT-1(アレックス)」を狙う様子が映像化されています。
同時期の成功例としては、ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』で、ジオン軍の「ニムバス・シュターゼン」により「RX-79BD-2 ブルーディスティニー2号機」が奪取されました。
ガンダムはいわば「地球連邦軍」の象徴たるフラッグシップ機であり、当時の技術の粋を集めた高性能MSです。それゆえに前述のとおり、ほかの兵器以上に強奪対象として敵陣営からは注目されるのでしょう。
そして強奪によって、もっとも大きな被害を招いたのが、一年戦争終結後を描いたOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する「RX-78GP02A ガンダム試作2号機“サイサリス”」です。
ジオン残党組織「デラーズ・フリート」の「アナベル・ガトー」によって強奪された試作2号機は、装備された核弾頭を本来の味方陣営である連邦軍艦隊に向けて発射、甚大な被害を生み出しました。
この惨劇が要因のひとつとなって、戦後の「ガンダム開発計画」は中止されたばかりか、登録抹消されて存在を消されてしまいます。もっとも、これは事件を裏から利用していた連邦軍の特殊組織「ティターンズ」の暗躍によるところも大きく影響していました。
なにしろ、この計画中止で浮いた予算はティターンズ設立へと当てられています。そして、このティターンズが自陣営のフラッグシップ機として開発したのが、「RX-78 ガンダム」の後継機として開発した「RX-178 ガンダムMk-II」でした。