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【スイッチ】「わからん」という声続出の「バーチャルゲームカード」って結局なに? メリットや注意点は?

Nintendo Switchに新機能「バーチャルゲームカード」が実装され、これまでになかった新たな運用が可能になりました。一方、注意点もあるため、要点を確認して賢く使いましょう。

ファミリー内の活用も嬉しい「バーチャルゲームカード」

「バーチャルゲームカード」を上手く管理すれば、使い分けやファミリーに向けた貸し出しなどに活用できる。画像はYouTubeの任天堂公式チャンネルより。
「バーチャルゲームカード」を上手く管理すれば、使い分けやファミリーに向けた貸し出しなどに活用できる。画像はYouTubeの任天堂公式チャンネルより。

 4月30日に「Nintendo Switch」(以下、スイッチ)のシステムバージョンが更新され、新たに「バーチャルゲームカード」という機能が追加されました。

 この「バーチャルゲームカード」について、「どんな利点があるの?」「どう使えばいいのか分からない」といった声が、SNSで飛び交っています。「バーチャルゲームカード」には、どんな活用法や利便性があるのでしょうか。

●「バーチャルゲームカード」ってなに?

「バーチャルゲームカード」は、ダウンロードソフトや追加コンテンツを、パッケージ版のゲームカードのように管理・運用する新たなシステムです。これまでのダウンロードソフトが「バーチャルゲームカード」となって、スイッチのなかで「ゲームカード化する」と考えれば、分かりやすいかもしれません。

「スイッチ上でゲームカード化したダウンロードソフト=バーチャルゲームカード」であり、この「バーチャルゲームカード」をパッケージ版のゲームカードのように運用できるようになります。

●2台持ちで「バーチャルゲームカード」を使い分け

「バーチャルゲームカード」の具体的な運用例のひとつが、同じニンテンドーアカウントで使用している本体2台持ちのケースです。

 例えば、スイッチとNintendo Switch Lite(以下、ライト)を併用している場合、TVにつないで遊びたい「バーチャルゲームカード」はスイッチに、携帯モードで遊びたい「バーチャルゲームカード」はライトに入れておく、といった使い分けができます。

 初回には本体同士のペアリング(ローカル通信)が必要で、「バーチャルゲームカード」を本体間で移動して再セットするたびにインターネット接続が必要になりますが、セット終了後はオフラインでも問題なく遊べます。

「バーチャルゲームカードのやりとりが面倒」という人は、スイッチ本体の設定から「オンラインライセンスの設定」を選び、「オンラインライセンスを使う」をONにしましょう。スイッチがインターネットに接続されていれば、「バーチャルゲームカード」がセットされていなくても、従来のような形でダウンロードソフトを遊ぶことができます。

●ダウンロードソフトの「貸し出し」が可能に

「バーチャルゲームカード」による最も大きな変化は、同じファミリーグループにいるメンバーのスイッチ本体にダウンロードソフトを貸し出せるようになった点です。

 パッケージ版のゲームカードであれば直接貸し借りできますが、ダウンロードソフトは購入者のスイッチ本体に触れる人しか遊べませんでした。しかし「バーチャルゲームカード」なら、ローカル通信およびインターネット通信で貸し出せるようになります。

 貸し出し期間は14日間、ひとつのアカウントに貸し出せるのは1本までといった制限はあるものの、期間が過ぎた後に再度貸し出すことも可能です。セーブデータはプレイした側のスイッチ本体に残るため、継続的なプレイも問題ありません。

 ダウンロードソフトをローカルやインターネット経由で貸し出せるようになる──この利便性が「バーチャルゲームカード」最大の恩恵といっても過言ではないほどです。

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「ファミリーグループに属していない他のメンバーには貸し出せない」、「Nintendo Switch Online加入者限定のソフトなどは貸し出しの対象にならない」、「特定条件下で可能だった「ダウンロードソフトの2台併用」ができなくなった」といった注意点はあるものの、ダウンロードソフトの貸し借りができるのはありがたいばかりです。

 2025年6月5日に発売される「Nintendo Switch2」でも利用できる機能のため、いまのうちに「バーチャルゲームカード」の運用に慣れておきましょう。

(臥待)

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