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2025夏アニメのトラウマ描写 放送前に心配された衝撃シーンはどうだった?

2025年夏アニメのなかには放送前から描写が心配されていた作品もあります。実際に放送された、第1話や第2話では、その不安は払しょくされたのでしょうか? 原作と序盤の展開を比べます。

「鬱・グロ・闇」が詰まった2025年夏アニメ

1話でまさかのシーンが描かれたTVアニメ『タコピーの原罪』メインビジュアル (C)タイザン5/集英社・「タコピーの原罪」製作委員会
1話でまさかのシーンが描かれたTVアニメ『タコピーの原罪』メインビジュアル (C)タイザン5/集英社・「タコピーの原罪」製作委員会

 絶賛放送中の2025年夏アニメのなかには、放送前から「過激すぎ」「原作に忠実に再現可能なのか」と心配されていた作品もありました。実際に「心配」されていた序盤のエピソードを原作と見比べてみましょう。

※本記事は、アニメ『光が死んだ夏』第1話、『地獄先生ぬ?べ?』、『タコピーの原罪』第2話までの内容を含みます。

●『光が死んだ夏』

 アニメ『光が死んだ夏』(作:モクモクれん)は、田舎町に暮らす「辻中佳紀(CV:小林千晃)」と、幼なじみの「ヒカル(CV:梅田修一朗)」との関係を描いた作品です。

 本作は、山で1週間行方不明だったヒカルの帰宅から始まります。再会を喜ぶのもつかの間、ヒカルに違和感を覚えた佳紀は「別人ではないか」と疑い、問い詰めます。集落で起こる怪事件を通して真相が明かされていく物語です。

 原作ではヒカルの変貌した姿や「シャワシャワ」などといった独特な擬音が印象的です。特に、ヒカルの変貌後は「アニメ化できるのか?」と不安視されていましたが、7月5日に放送された第1話では余すことなく映像化、さらに不気味さが強調されていました。

 TVアニメ『光が死んだ夏』は、毎週土曜日24時55分から日本テレビ系にて放送中で、放送終了後25時55分に、Netflix、ABEMAにて最新話が随時配信されています。

●『地獄先生ぬ~べ~』

 アニメ『地獄先生ぬ~べ~』(原作:真倉翔/作画:岡野剛)は、1990年代にもアニメ化された作品で、7月2日より新作アニメが放送中です。放送前には旧アニメ版との違いやトラウマ回が再現されるのか、注目を集めていました。

 同日に放送された第1話と第2話では、旧アニメ版の第6話から登場した主人公「鵺野鳴介(ぬ~べ~/CV:置鮎龍太郎)」のライバルである妖狐「玉藻京介(CV:森川智之)」がさっそく登場して、視聴者を驚かせました。

 物語は、原作第1話に登場する「九十九の足の蟲」と、玉藻が「人化の術」を完成させるためにぬ~べ~の教え子「立野広(CV:白石涼子)」を狙うエピソードを組み合わせた大胆な改変が加えられています。

 さらに、玉藻が生み出した幻ではあるものの、広の首が時計台の短針に引っかかり、上から長針が落ちてきて首がもげる描写もありました。トラウマ描写は令和でも健在のようです。

 TVアニメ『地獄先生ぬ~べ~』は、テレビ朝日にて毎週水曜日23時45分より放送中で、U-NEXTやアニメ放題などで見逃し配信も行われています。

●『タコピーの原罪』

 2021年から2022年にかけて「少年ジャンプ+」(集英社)で連載された全2巻の短編マンガをアニメ化した『タコピーの原罪』(作:タイザン5)は、アニメ化発表当初から「本当に放送できるのか」と心配されていました。

 本作は地球にやってきたハッピー星人「タコピー(CV:間宮くるみ)」が、人間の子供を幸せにしようと奮闘する姿を描いた一見かわいらしい作品ですが、それに騙されてはいけません。

 第1話では、タコピーが出会った少女「久世しずか(CV:上田麗奈)」が、いじめや家庭内の問題に苦しみ、彼女がタコピーのハッピー道具「仲直りリボン」を使って、首を吊るショッキングなシーンが描かれます。

 また、第2話では、いじめっ子の「雲母坂まりな(CV:小原好美)」をタコピーが殴り殺してしまう予想外の展開もあり、視聴者のなかには驚きを隠せない人もいたようです。原作通りの展開のため、今後描かれるであろう「鬱展開」には注意が必要かもしれません。

 アニメ『タコピーの原罪』は、地上波放送がなく、毎週土曜日24時からNetflixやABEMAほか、各プラットフォームにて配信中です。

(LUIS FIELD)

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