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「絶望スタート」多すぎる2025夏アニメ それでも目が離せない「覇権候補」3選

2025年夏に放送されている作品は初回から絶望的な展開が繰り広げられる作品ばかりです。そのなかで、あまりにも不憫でつらくなるものの、「覇権候補」と名高い作品をみてみましょう。

アニメ序盤で既に「不憫」だけど?

TVアニメ『ダンダダン』2期 場面カットより (C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
TVアニメ『ダンダダン』2期 場面カットより (C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

 2025年夏アニメの放送がはじまり、1か月が経ちました。新作・続編ともに「粒ぞろい」と評判のなか、あまりにも絶望的なスタートに「展開がつらすぎる」「序盤から心を折られた」という声も見受けられます。圧倒的不利な逆境からスタートした今期の覇権候補アニメを、3作品を振り返ってみましょう。

 まず、待望の2期となるアニメ『怪獣8号』は、2025年7月28日現在Netflixで1位、Amazonプライムで3位の好発進を見せています。挫折を経験しながらも夢を追い続ける主人公「日比野カフカ(CV:福西勝也)」とその仲間との絆、怪獣との迫力ある戦闘が国内外で人気を集めています。

 1期のラストでは兵器化の危機に陥っていたカフカが、2期では防衛隊最強の男「鳴海弦(CV:内山昂輝)」率いる第1部隊に配属されます。カフカは防衛隊の一員になりますが、鳴海に「隊員として必要ない」とバッサリ切り捨てられてしまいました。

 そんななか、第1部隊に出動要請が出ます。早速、怪獣の力を見せる場ができましたが、なぜか「怪獣8号」に変身できず、皆の足を引っ張る結果に。幼なじみで防衛隊体調を務める「亜白ミナ(CV:瀬戸麻沙美)」と肩を並べる日は、いったいいつになるのでしょうか?

 続いて『ガチアクタ』は、犯罪者の子孫たちが暮らすスラム街を舞台にしたバトルアクションマンガです。連載開始から注目を集め、ついにアニメ化を果たしました。

 スラム街で暮らす孤児の少年「ルド(CV:市川蒼)」は、スラム内で煙たがられながらも育ての親「レグト(CV:森川智之)」と何気ない日々を暮らしていました。ところが、恩人であったレグトは殺害され、さらにルドはレグト殺しの罪を着せられて、廃棄物や犯罪者が捨てられる「奈落」へと落とされてしまうのです。

「奈落」ではルドがいた天界で暮らす「天界人」が憎しみの対象とされており、命の危機にもさらされます。視聴者をも「奈落」へ落としかねない、あまりにも不憫なスタートを切りました。しかし、ここからルドが「掃除屋」として仲間とともに権力や理不尽、差別とどう戦っていくのかが見どころです。逆境から這い上がっていくルドをぜひ見届けてください。

 第1期の放送から人気を博していたアニメ『ダンダダン』も、2期が絶賛放送中です。この作品は「モモ」こと「綾瀬桃(CV:若山詩音)」と「オカルン」こと「高倉健(CV:花江夏樹)」がさまざまな怪奇現象と戦っていく、オカルト青春系アクションです。

 1期ラストは温泉でモモが村人に囲まれる衝撃のラストで終わっていました。2期も1話早々から怒涛の展開で、「鬼頭家」や「モンゴリアンデスワーム」の登場に続き、「ジジ(CV:石川界人)」の両親の自殺を誘発した悪霊「邪視(CV:田村睦心)」の正体が明かされます。

 邪視は、火山を鎮めるために捧げられた村の子供のひとりで、人間への強い憎しみを抱いていました。その一方では家に越してくる子供とただ遊びたいという幼い願いが、呪いとなって人を死に追いやっていたのです。

 2期は序盤から心を締め付けられるエピソードが続きますが、邪視がブリーフ一丁であったりかわいらしい助っ人が登場したりと、笑える要素も楽しめます。

 絶望的なスタートではじまった今期の覇権候補アニメですが、物語が進むにつれて救われる展開が待っていると期待したいです。

(キジカク)

【画像】え、『ダンダダン』ジジと同一人物!? こちらが悪霊に憑りつかれた「激怖」ビジュアルです(7枚)

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