映画『雪風 YUKIKAZE』公開直前の特別映像 竹野内豊ら語る「単なる歴史として終わらせてはいけない」
80年目の「終戦記念日」である8月15日に公開予定の映画『雪風 YUKIKAZE』主演キャストが思いを語る、特別映像「奇跡の史実」編が解禁されました。「幸運艦」と称えられた駆逐艦「雪風」の史実をただ振り返るのではなく、「未来につなぎたい」との思いを、主演の竹野内豊さんらが語っています。
「幸運艦」と呼ばれた駆逐艦の史実が背景に

2025年8月15日(金)に公開予定の映画『雪風 YUKIKAZE』は、太平洋戦争中に数々の激戦を最前線で戦い抜いた駆逐艦「雪風」の史実に基づく物語です。公開を目前に控えた8月13日、主演の竹野内豊さんら3人の俳優が作品について語る特別映像「奇跡の史実」編が公開されました。
駆逐艦「雪風」は、真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェー海戦、ガダルカナルの戦い、ソロモン沖海戦、マリアナ沖海戦などの苛烈な戦いをすべて生き抜き、「幸運艦」「不沈艦」と称えられた艦艇でした。映画では、この「雪風」の乗員とその家族の物語を軸に、雪風が駆け抜けた戦争と戦後の時代が描かれます。
軽量で機動性に優れた駆逐艦の役目は、艦隊の先陣を切って魚雷戦を仕掛け、対空戦闘によって戦艦や空母などを護ることです。「雪風」は敵弾をかいくぐりながらその任務を果たして生き抜き、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間たちを救い、帰還しました。
竹野内豊「本当の意味での"助け舟"だ」
「戦うために出撃しながら、最後は必ず人を救い還(かえ)ってくる」という雪風の伝説の背後には、艦を動かし続けた人員たちがいました。
今回解禁された特別映像コメントしているのは、艦長・寺澤一利役の竹野内豊さん、先任伍長・早瀬幸平役の玉木宏さん、若き水雷員・井上壮太役の奥平大兼さんで、いずれも雪風を動かし続けた者たちを演じています。
竹野内豊さんは雪風について、「激戦から必ず帰ってくる。それは、奇跡としか言いようがない」と語ります。さらに、戦った後に大勢の仲間を救って帰ってくることについて、「本当の意味での”助け舟”。何気なく使っていた”助け舟”という言葉について、改めて考えさせられる」と述べています。
玉木宏さんは「たった80年前の出来事であること。そのことが戦争を知らない世代にも届いてほしい。そして、この映画を通して、命の尊さが未来に繋がっていけば」と、映画に対する思いを語りました。
奥平大兼さんは「自分自身、この映画を通して知れて良かったことがたくさんある。それを観てくださる若い人たちも同じように思っていただけたら」と、未来につなげたい思いを明かしています。
映像は、竹野内さんの「単なる歴史の1ページとして終わらせてはいけない」という言葉で締めくくられ、「雪風」の乗員たちがつないできた命や希望を受け継ぐ責任が、強く伝わる内容となっています。
(マグミクス編集部)