【望月英の「今から始める!」洋ゲーガイド(番外編)】あなたの発言、「発信者」は意外と見ている? ネットリテラシー感覚のズレ
声優・望月英さんが洋ゲーの楽しみ方や上達について解説する本連載。今回は「番外編」です。ゲームシーンだけにとどまらない、ネット上の発言をめぐるリテラシーの問題について語ります。
声優・配信者の立場からあえて語りたい、ネットリテラシーの問題
皆様こんにちは! 望月英でございます。突然なのですが、今回はちょっと「洋ゲー」から離れて、ネットリテラシーに関わるお話をさせて下さい。
ネットの向こう側の人と対戦や協力をすることが増えた昨今のゲームシーンでも、「マナーに反した行為」が多数存在します。そこに焦点を当てて書こうかなと思っていたところ、ネットリテラシーに深く関わる悲しいお話が先日報道されてしまいましたので、編集部と相談の上、「番外編」として書かせていただくことになりました。
今回の記事執筆にあたって、僕の同業者や友人、いわゆるエンターテインメントの世界で仕事をしている方や、ネットや世界に向けて活動を発信している方に話を聞きましたが、「発信している人」全員がそう考えていると断言するつもりはありません。「こういう風な考えで活動している人も居るんだ」と、受け止めていただけたら幸いです。
なお、本記事では活動を発信している人を「発信者」、その活動を受け取ったり見聞きしたりする人を「ユーザー」と表記します。
実際どれくらい調べる? 「発信者」約10人に聞いてみた
「エゴサーチ」という言葉をご存じでしょうか?
ネットで自身の活動などについての評判をチェックする行為を指すのですが、この「エゴサ」、もちろん発信者であってもする人としない人がいます。……ちなみに望月は1日に1回は必ずします。自分の名前である「望月英」を始め、リリース付近に関わらせていただいたゲームタイトルや、CVを担当させて頂いたキャラクター名、配信させていただいているゲームのゲーム内ネームなどなど……。
自分は発信者の中ではかなりエゴサをする方だと思っていたのですが、周囲の発信者10人ほどに聞いてみたところ、思った以上に発信者もエゴサをしていることが分かりました。
・1日に4~5回 …1人
・1日に2~3回 …2人
・1日に1回 …5人
・週に2~3回 …2人
が、それぞれエゴサをしているという結果になりました。思った以上に……皆さんエゴサしてました…!
知名度の高い方であるほど多くエゴサしている傾向で、個人的には一瞬「意外だ!」と思ったのですが……よくよく考えてみたら、有名な方はネットで話題に上る可能性が高いので、ごもっともと言えばごもっともな結果なのかと、妙に合点がいったものです。