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『ウルトラセブン』で活躍の「カプセル怪獣」…その魅力はポケモンにも影響?

いよいよ9月29日からNHK BS4Kで『ウルトラセブン』の放映が始まります。さまざまなタイプの怪獣、宇宙人、ロボットが登場した『ウルトラセブン』のなかでも、子供たちがより親しみを覚えたのはモロボシ・ダンが持っていた「カプセル怪獣」たちでした。「カプセル怪獣」が後世に与えた影響を振り返ります。

出番がいちばん多かった「ウインダム」

「ウルトラ怪獣シリーズ42 ウインダム」(バンダイ)。初登場時から活躍したウインダムは、『ウルトラマンメビウス』『ウルトラマンZ』などのシリーズ作にも登場している
「ウルトラ怪獣シリーズ42 ウインダム」(バンダイ)。初登場時から活躍したウインダムは、『ウルトラマンメビウス』『ウルトラマンZ』などのシリーズ作にも登場している

「モ~ロボシ・ダンの、名を借りて~♪」

 特撮ドラマの金字塔『ウルトラセブン』が、4Kリマスター版として2020年9月29日(火)からNHK BS4Kで放送されます。1967年~1968年にTBS系で初放映され、本格的SF作品として人気を博した『ウルトラセブン』の世界が、4K映像でどのように現代に蘇るのか楽しみです。放送枠は毎週火曜の23時15分~。第1回の放送は第1話「姿なき挑戦者」と第2話「緑の恐怖」と、毎週2話ずつ全48話の放送が予定されています。

 円谷プロ制作の『ウルトラセブン』は、白と黒の斬新なデザインで人気の怪獣エレキング、和室アパートでの暮らしが妙に似合っていたメトロン星人、元祖合体ロボットであるキングジョーなど、クールなビジュアルの怪獣、宇宙人、ロボットらが続々と登場し、子供たちを熱狂させました。

 数多くのクリーチャーたちが暴れ回った『ウルトラセブン』のなかで、強くはなく、逆にやられっぷりのよさで印象に残っているのが「カプセル怪獣」です。モロボシ・ダン(森次晃嗣)がウルトラセブンに変身するまでの、つなぎ役でした。「カプセル怪獣」をモチーフに、岩井俊二監督は斎藤工主演映画『8日目に死んだ怪獣の12日の物語』を作り、現在公開中です。

 そんな“弱さ”が個性となっていた「カプセル怪獣」たちの魅力を振り返ります。

 記念すべき第1話「姿なき挑戦者」に、さっそく登場したのが1匹目の「カプセル怪獣」ウインダムです。モロボシ・ダンはウルトラセブンに変身する前、地球への攻撃を始めたクール星人たちの円盤に対し、まずウインダムを向かわせます。

 ダンが投げたカプセルから現われたウインダムは、全身シルバーメタルのなかなかカッコいいロボット型怪獣(金属生命体)でした。頭頂部からビームを発し、クール星人の円盤2機を撃墜します。まずまずの活躍ぶりでした。

 2回目の登場は第24話「北へ還れ!」。このときのウインダムは、カナン星人に電子頭脳を操られ、ダンに襲いかかります。変身したセブンにたしなめられる姿は、飼い主に叱られるダメ犬のような哀愁を感じさせるものがありました。3回目の出番は第39話「セブン暗殺計画(前編)」。凶悪なガッツ星人に立ち向かうものの、「相手にならん」とガッツ星人に一蹴されます。このときの戦いで、残念なことに殉職を遂げたようです。

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