ピカチュウに匹敵する人気のイーブイ 『ポケモン』の顔になれた理由とは?
『ポケットモンスター』の看板キャラクターといえば「ピカチュウ」で異論はないでしょう。しかし、いつからかピカチュウと対になる形で「イーブイ」もマスコットキャラクターとして脚光を浴び始めたことに疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。なぜイーブイに白羽の矢が立ったのか……理由を考えてみます。
不動の人気を誇る「イーブイ」 「ピッピ」や「プリン」じゃダメだった?

1996年にゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』(以下、初代)が発売された2月27日は「ポケモンデー(Pokemon Day)」。
日本記念日協会からも認定を受けている「ポケモンデー」には、毎年『ポケットモンスター』コンテンツにまつわる、大きな発表が用意されています。特に2021年は25周年を迎えるアニバーサリーの年でもあり、ファンが新情報へ寄せる期待は例年以上です。
また、毎年恒例で催される「人気投票」の結果開示にも大きな関心が寄せられています。
2020年の王者「ゲッコウガ」がNintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場しなかったこともあり、最終速報で伝えられた順位は昨年の順位と様相が大きく変わっています。どの「ポケモン」が人気1位に輝くのか……。2021年の人気投票には全く予想が立てられないのです。
もちろん、世代が変われど不動の人気を誇る「ポケモン」もいます。今回焦点を当てたいのは「イーブイ」です。
Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』が発売された例を出すまでもなく、いつからか「ピカチュウ」と対をなすマスコットキャラクターとしてのポジションを確立したイーブイ。
両者とも『初代』に登場した”かわいらしい”ポケモンの代表格でありましたが、その点だけを見れば、ほかにも「ピッピ」や「プリン」と言ったポケモンも候補に上がるはず……。
なぜ、ピカチュウに次ぐマスコットキャラクターとしてイーブイに白羽の矢が立ったのかを考えていくと、”イーブイならでは”の魅力を発見できそうです。
イーブイは進化先が選べる無限の可能性を持つ

ピカチュウとイーブイが対となって描かれたのは、実は最近のことではありません。『初代』と同じ”世代”としてカウントされるゲームボーイ用ソフト、1998年に発売された『ポケットモンスター ピカチュウ』において主人公のパートナーはもちろんピカチュウですが、ライバルはイーブイと共に冒険を始めるのです。
ライバルのイーブイが「サンダース」「シャワーズ」「ブースター」の3種類のなかからどの進化先を選ぶのかは、ストーリーの進行のさせ方によって決まるのですが……この進化先に”幅”があることこそイーブイの大きな特徴です。
シリーズが新しくなるにつれて、今やイーブイの進化先は8種類にまで増えました。見た目の好みから進化先を選ぶプレイヤーもいれば、バトル面での性能を優先させる人もいます。
どちらにせよイーブイは自分好みに育てることができる上、冒険のパーティにも入りやすく、誰にとっても特別な「ポケモン」であることに変わりはなく、プレイヤーに”寄り添える”魅力を持っているのです。
イーブイが多くの進化先を持つことは、いち「ポケモン」としての特徴のみならず、そのままイーブイがマスコットキャラクターになりうるポテンシャルを持っていることの説明にもなるのではないでしょうか。
(ふみくん)
