『マリオカート』プレイヤーたちの進化がスゴすぎ! 急速に「猛者」が増えた理由とは
2017年にリリースされ、全世界で3874万本(2021年9月時点)の売り上げを誇る人気ゲーム『マリオカート8デラックス』。子どもから大人まで誰もが気軽に楽しめるゲームですが、その一方で全国のプレイヤーたちはいま急速に「猛者」と化しています。凄腕プレイヤーがひしめき合う『マリオカート』戦国時代へ突入している理由とは……?
常に研究が進む「新走法」「最強カスタム」
2022年、今年こそ新作の『マリオカート9』が発売か? という噂まで広がる人気ゲーム『マリオカート』。2017年にリリースされたNintendo Switchの『マリオカート8 デラックス』は世界で3874万本(2021年9月時点)もの売り上げを誇ります。
その人気の理由は、子どもから大人まで誰もが気軽に楽しめるところ……なのですが、その一方で、いま全国のプレイヤーたちの進化が止まらず、いわゆる「猛者」たちがどんどん生まれている状況でもあります。『マリオカート』は新たな戦国時代に突入しています。
●日々研究が進む新走法
『マリオカート』のマシン操作ではカーブを曲がるときにドリフトをすると、マシンがターボを溜めた状態になり、解放すると一定時間スピードが上がります。このドリフトとターボをうまく使いながらコースに合わせた最短ルートを走ることが大事なポイントになります。
コースは全部で48種類。世界中の多くのプレイヤーが、それぞれの最速ルートを開拓しようと日々研究に励んでいます。それは0.001秒を争う細かい世界です。
誰かによってコースレコードが更新されると「新走法(新ルート)発見か?」とすぐに話題が広まり、みんながゲーム内にアップロードされているその走りをチェックします。そして「これならこう走ればもっとタイムを縮められるのでは」と、また新たな研究が始まるのです。
時には、それまでの常識を覆す大きな発見もあります。近年も、コントローラーを傾けて操作できるジャイロ機能を使った「ジャイログライダー」という技が発見されましたが、普通にグライダーで空を飛ぶよりもかなり速く飛ぶことができるため、多くのプレイヤーがすぐに取り入れました。そしてすぐに「ジャイログライダー」を活かした新たな走りも研究されるようになりました。研究・発見・応用の連続……『マリオカート』はもはやF1の世界です。
●大会ではみんなが同じキャラ
一番速く走れるキャラやマシンカスタムも日々研究されています。現在多くのプレイヤーが、キャラは「ワルイージ」、マシンは「ハナチャンバギー」や「パタテンテン」というカスタムを使っています。ワルイージはスピード・小回り・重さのバランスが優れたキャラで、大会が開かれると「12人のプレイヤー全てがワルイージ」ということが当たり前なほどです。
確かに使いやすいキャラなのですが、「最速主義」が広がり過ぎて、ほかのキャラたちがあまり使われない状況は少しかわいそうな気もしてきます。