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続編が「賛否両論」だった人気アニメ 感動のラストがなかったことに?

多くのファンを生んだ人気アニメ作品たち。その人気で続編も製作されましたが、ファンの望んでいないラストシーンになることもありました。果たして何がファンの期待を裏切る要因になったのでしょうか?

待望の続編だったはずなのに?

『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』 (C)ジーベック/1998 NDESICO製作委員会
『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』 (C)ジーベック/1998 NDESICO製作委員会

 人気作品というものは一度完結しても、ファンの期待に応えて続編が制作されることがあります。しかし、その続編がファンの望んでいたものになるかは、また別の話でしょう。作品によっては、こんなオチを見るくらいなら、続編を見たくなかったと酷評を受けることもありました。

 そこで1990年代にTV放送されたアニメのなかで、ファンから熱い支持を得て続編が制作されたものの、賛否両論あった作品を振り返ってみます。

 そのひとつが『疾風!アイアンリーガー』(1993年4月6日~1994年3月29日)です。いわゆるSDキャラと呼ばれる系列の3頭身ロボたちがスポーツをする作品なのですが、その見た目と違って熱く激しいバトルもののテイストの作品でした。

 TV版では、ラフプレイが横行するロボット同士のスポーツ業界で、それでも正々堂々のフェアプレイ精神を掲げた「シルバーキャッスル」という弱小チームの活躍を描いています。このシルバーキャッスルが勝利をおさめ、その熱いプレーに心を動かされた業界の黒幕・ギロチがアイアンリーグの面白さに目覚め、誰もがフェアプレイで戦うことを望むようになるところで最終回を迎えました。

 多くの熱狂的なファンを生み、放送終了後にOVA(オリジナルビデオアニメ)作品として全5巻の続編が制作されます。それが『疾風!アイアンリーガー 銀光の旗の下に』(1994年11月21日~1995年4月25日)という作品でした。

 続編ではUN社と合併したシルバーキャッスルはオーナーが交代、新メンバーによるラフプレイが横行するようになります。これに耐えられなくなった一部のメンバーがチームを抜け、真のシルバーキャッスルとしてUN社に支配されたシルバーキャッスルを取り戻すため戦いを挑みました。

 このOVAの見どころがこの部分。シルバーキャッスル対シルバーキャッスルという構図がTV版に匹敵する熱いドラマを生み、物語を盛り上げていきました。しかし、かつてのチームメイト同士の戦いに、一部のファンから否定的な意見が出てきて、なかには途中で見なくなる人もいたそうです。

 そして、物語の結末で作品から離れていったファンも多くいました。その結末はシルバーキャッスルのメンバー全員が散り散りバラバラになってしまうというもの。再結成だと思ったら解散という真逆な展開でした。

 メンバー一人ひとりがそれぞれの道を歩むという発展的解消だったわけですが、ファンの多くはそれを見たかったわけでなく、むしろ絶望的なラストととらえる人も少なくなかったわけです。一部の熱狂的ファンからはOVAはなかったこと。……そこまで言う人もいます。

 筆者も笑顔の凱旋パレードで終わったTV版最終回を見るたび、なんであんなOVAになったのだろうか? と疑問を感じずにはいられません。

【画像】2022年に続編・再アニメ化放送予定の作品(5枚)

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