『ウルトラマンデッカー』癒やされたい人続出? 歴代隊長にはなかったムラホシの魅力
『ウルトラマンデッカー』で注目を浴びているメガネが素敵なムラホシ隊長。これまでのウルトラシリーズにいないタイプの隊長です。しかし、過去にはそれぞれ個性的で人気の高い隊長も多くいました。
新シリーズの隊長は癒し系のメガネ男子?

本年7月9日からテレビ東京系列で好評放送中の『ウルトラマンデッカー』。前作『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』の世界観を引き継いだ、ウルトラシリーズでは珍しい続編です。
本作の見どころ、注目ポイントはさまざまありますが、筆者としてはウルトラシリーズ初となるメガネをかけた隊長のムラホシ・タイジが気になりました。なぜなら、ムラホシ隊長はこれまでのウルトラシリーズにはいないタイプの隊長だと思ったからです。
いつもニコニコしていて、基本的に温和な性格であるムラホシ隊長。隊員たちにも敬語を使い、「○○の天才」という言い回しで、その個性を尊重する面が見られます。物腰が柔らかく、人をほめて伸ばすタイプのリーダーでしょう。
もちろん優しいだけでなく、厳しい面を見せたこともありました。しかし、頭ごなしに怒鳴るのではなく、理路整然と過ちを正します。この時、メガネをはずしていたところから、このスタイルがムラホシ隊長の怒りモードだったのかもしれません。
他にも、自らGUTSファルコンに乗って戦い、隊員たちを守るために盾になる勇敢さも持っていました。そして、時にはジョークを言って緊張をほぐす気遣いも見せ、隊員のコンディションを整える姿勢も忘れない。理想の上司と言っても過言ではありません。
もっとも失敗をしないわけではなく、副隊長のカイザキ・サワの留守中に誤った指示を出して、エレキングを暴走させるきっかけを作ったこともありました。この時、カイザキ副隊長に叱られる逆転現象を見せています。もっとも、この姿が可愛いと思う方もいるようで、ムラホシ隊長の人気は徐々に上がっている模様。
このムラホシ隊長を演じるのが、黄川田雅哉さんです。劇場版『仮面ライダー THE FIRST』と『仮面ライダー THE NEXT』で本郷猛/仮面ライダー1号、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でマスターレッド/先代リュウソウレッドを演じていたことから、ウルトラ、ライダー、戦隊の日本三大TV特撮に登場することになりました。
奇しくも本郷猛は高校の生物教師、マスターレッドはリュウソウレッドを育てる師匠、ムラホシ隊長はTPU訓練校の校長と、先生役という共通点があります。それだけでなく優しさがベースになっている演技が特徴的で、黄川田さんの得意とするキャラクターなのかもしれません。
これからの展開がどうなるかはわかりませんが、今後もムラホシ隊長に癒されたいと思うファンは少なくないでしょう。筆者もそのひとりです。