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アムロとシャアの女性遍歴を振り返る 運命の女を忘れられない男たち

『機動戦士ガンダム』から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』まで作中では14年もの時間が経過しています。その間、アムロとシャアはどんな女性と付き合ったのでしょうか。二人の女性遍歴を振り返ります。

エースパイロットの恋愛事情とは?

左からナナイ、シャア、クエス。角川コミックス・エース『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(3)』
左からナナイ、シャア、クエス。角川コミックス・エース『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(3)』

「ガンダム」シリーズの主要キャラクターである「アムロ・レイ」と「シャア・アズナブル」のふたりは、TVアニメ『機動戦士ガンダム』(宇宙世紀0079年後半)と映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(同0093年3月)を中心に、劇中における約14年間の生き様が描かれました。

 時間の経過と共に成熟し、時には意外な弱さを見せることもあるふたりですが、その人気の秘密はパイロットとしての戦闘力だけではなく、ひと言では語れないほど深みのある人間性にあるといえます。

 そして劇中においては、彼らの人生を彩った女性の姿も垣間見えました。以下そのようなふたりの、約14年間の女性遍歴を振り返ります。

●深い関係になったのはふたりだけ?
 まずはアムロです。アムロが初めて女性に憧れの気持ちを抱いたのは16歳の頃、相手は連邦軍の補給部隊に所属する士官、「マチルダ・アジャン」中尉でした。しかし彼女が乗る補給機は、アムロたちの母艦である「ホワイトベース」をかばって、ジオン公国軍のエース「黒い三連星」に撃墜されてしまいます。マチルダ中尉には恋人がいたということもあって、もともと叶うはずのない初恋でしたが、その別れは壮絶でした。

 その後、エースパイロットとして活躍しはじめたアムロは、不思議な印象を受ける少女、「ララァ・スン」と出会います。アムロが生身のララァと対面したのは、実は1回しかありません。その後、戦場で再会して精神の交感を果たしますが、激闘のなかシャアをかばったララァを、意図的にではなかったにせよその手にかけてしまいます。これによりアムロにとってララァは生涯、忘れられない存在になりました。

 ララァとの繋がりは強力で、『逆襲のシャア』では、ララァの夢を見たアムロが「クソっ、また同じ夢をみるようになっちまった」と呟いているくらいです。29歳になっても、ララァとの精神的なつながりは維持されているのです。

 時系列を「一年戦争」終結後に戻して、『Zガンダム』時代(宇宙世紀0087年)のアムロは、その影響力を恐れた地球連邦によって軟禁状態にされていました。そんなアムロに興味を持ち接近したのが、反地球連邦組織「エゥーゴ」の支援組織「カラバ」に所属する「ベルトーチカ・イルマ」です。彼女はアムロを励まし、キスを交わすほどの関係になりますが、その後は語られていません。きっと何らかの理由で別れたのでしょう。『逆襲のシャア』の頃のアムロには「チェーン・アギ」という新しい恋人がいるからです。

 チェーンの立ち位置は、ベルトーチカとよく似ています。『逆襲のシャア』のモチーフとなった富野監督の小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカチルドレン』のあとがきによると、「アムロが結婚している姿はみたくないなー」との「ガンダム映画化委員会ともいうべきインベスターの審査」によって恋人を交代したとのことです。小説版ではベルトーチカがアムロと暮らして妊娠までしており、チェーンは存在しません。

 こうしてみると、約14年間でアムロが深い関係を持った女性は、ベルトーチカとチェーンのふたりだけ、ということになります。もともと内向的なメカオタクだったということで、あまり女性を必要としていないように見えます。

【画像】けっこう強烈? こちらがアムロやシャアを巡る女性たちです(7枚)

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