マグミクス | manga * anime * game

鳥山明さんが「ゲーム業界」に残した功績 『ドラクエ』×『FF』タッグ作も

00年代に『FF』坂口博信さんと再びタッグ!

『トバルNo.1』は新規IPながら、鳥山さんのデザインでたちまち目を引いた
『トバルNo.1』は新規IPながら、鳥山さんのデザインでたちまち目を引いた

●鳥山さんも登場!? 「つかみ」が奥深い『トバルNo.1』(1996年)
 アーケードゲームの『ストリートファイターII』をきっかけに、対戦格闘というジャンルが一気に花開きました。その勢いは2D格闘だけに留まらず、『バーチャファイター』や『鉄拳』といった3D格闘にも広がり、それぞれが独自の発展を遂げていきます。

 そんな時代に生まれたPlayStationソフト『トバルNo.1』は、『バーチャファイター』や『鉄拳』などに関わったスタッフが集まった「ドリームファクトリー」が開発した3D格闘アクションゲームです。本作もまた、2大巨頭に関わったスタッフが交わる、夢のような作品だったと言えます。

『トバルNo.1』が特に特徴的だった点は、「つかみ」から始まる多彩な駆け引きにあります。掴んだ後にどんな行動に移るか、掴まれた側がいかなる対応を見せるか、戦いの主導権を奪い合うやりとりが熱い作品でした。まや、上段・中段・下段の攻撃が各ボタンに割り振られているなど、3D格闘の初心者でも遊びやすい作りになっています。

 鳥山さんの魅力は本作のキャラクターにも存分にこめられており、3D化を前提としたデザインやシルエットながら、一目見ただけで惹かれ、記憶に残るものになっています。また、鳥山さんをモチーフとした「鳥山ロボ」が隠しキャラとして登場する点も見逃せません。

 本作の評価を受け、翌年には続編の『トバル2』も発売され、こちらでも鳥山さんがキャラデザを担当しました。

●坂口さんと再び手を組んだ『ブルードラゴン』(2006年)
 2005年にマイクロソフトが発売したゲーム機「Xbox 360」は、そのパワフルな性能を活かし、『The Elder Scrolls IV: Oblivion』から『アイドルマスター』まで、幅広いラインナップで攻勢を仕掛けます。

 しかし同世代の「PlayStation 3」や「Wii」の活躍もあり、特に日本市場では苦戦を強いられました。そうした状況のなか、鳥山さんがキャラクターデザインを手がけたRPG『ブルードラゴン』が、マイクロソフトから発売されます。

 本作には坂口さんも深く関わっており、鳥山さんと共作するのは『クロノ・トリガー』以来。この1点だけでもゲームファンの心を揺さぶりますし、日本人の好みと「鳥山さんデザインのキャラクター」との親和性は言うまでもありません。

 日本市場での拡大を狙う施策としても注目を集めた『ブルードラゴン』は、その目論見通り、国内での販売台数の後押しに貢献しました。

 また、後に『ブルードラゴン プラス』や『ブルードラゴン 異界の巨獣』(いずれもニンテンドーDS)がリリースされてシリーズ展開したほか、コミカライズやTVアニメ化なども実現。鳥山さんが生み出したデザインは、さまざまな媒体に広がっていきました。

* * *

 今回は、鳥山さんが関わったゲーム作品のなかでも、特に注目を集めた3本に絞ってお届けしました。このほかにも、さまざまな作品に関わっており、その影響も計り知れないほどです。

 直近では、鳥山さんが短期集中連載したマンガ『SAND LAND』を原作とした、同名のアクションRPGの発売が控えています(2024年4月25日発売予定)。こうした展開が盛り上がるなか、当然の訃報に多くの人が驚き、悲しむ声が広がっています。

 マンガやゲームをはじめ、数多くの作品に関わり、世界中に名作を届けたクリエイターに、哀悼の意を表します。

(臥待)

【画像】キャラデザがいいっ! これが「鳥山明さんが参加したゲーム」です(6枚)

画像ギャラリー

1 2