待望の『閃光のハサウェイ』第2部、新MSなしでも「華」はある? 映像化での可能性を徹底分析
前作の公開直後から期待されていた『閃光のハサウェイ』第2部の上映がついに決まりました。ファンから熱い注目をされていますが、不安を口にする人もいます。それは「新規MSの登場はあるのか」という部分でした。
すべてのMSを第1作で使い切った『閃光のハサウェイ』

先日、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の、2025年冬の公開が明らかになりました。ガンダムファンには待望の情報でした。はたして『閃光のハサウェイ』シリーズ第2部となる本作は、いったいどんな映像と展開が期待できるのでしょうか。
前作となる第1部『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は2021年6月11日に公開されました。その圧倒的映像はファンの期待を上回るもので、最終興行収入は22億円を超えています。これは当時、ガンダムシリーズで最高興行収入を記録した『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』に次ぐ偉業でした。
それゆえに今度の劇場版にも大きな期待が寄せられており、公開された特報映像を観たファンの期待は高まっています。ファンによって期待する部分は違うでしょうが、ガンダムシリーズといえばMS(モビルスーツ)に注目する人が多いことでしょう。
当然のようにファンのなかには新しいMSの登場を期待する人も多いかもしれません。しかし、問題はここです。なぜなら、原作となる小説版を知る人なら承知していると思いますが、『閃光のハサウェイ』に登場するMSは4種類しかありません。
主人公となる「ハサウェイ・ノア」が乗る「RX-105 Ξ(クスィー)ガンダム」。そのハサウェイが指揮するテロ組織「マフティー」の使う量産型MS「Me02R メッサー」。「地球連邦軍」の最新鋭機である「RX-104FF ペーネロペー」。地球連邦軍の量産型MS「FD-03 グスタフ・カール」の4種類です。
この構成を考えると、主人公機とライバル機、それぞれの陣営の量産型という大変シンプルなものといえるでしょう。もともとが小説であることを考えると、多くのMSを出す必要もなく、比較的わかりやすい配置だといえます。
つまり前回の劇場版で本来、登場する予定のMSはすべて顔見せが済んでいるということでしょうか。このため、今回の第2部で新しく登場するMSはいないかもしれません。もっとも、新しいMSが出て来なくても、相変わらずクオリティの高い映像で第2部は楽しませてくれることでしょう。
しかし、新規MSが登場しないというのは「華がない」と感じる人も少なくないかもしれません。特に、新作劇場アニメに合わせたガンプラの新作がないと、ガッカリする人もいることでしょう。そこで過去の作品を振り返って、新規MSが登場する可能性を考えてみようと思います。