新作『仮面の忍者 赤影』ファンは「期待と不安」 特撮版へのリスペクトも、気になる変更点
昭和の人気特撮番組『仮面の忍者 赤影』が令和の時代によみがえります。往年のファンからは、期待と不安が入り混じった熱い注目を集めています。はたしてどんな作品となるのでしょうか。
リメイクで難しい「なつかしさ」と「新しさ」の両立

2025年10月26日(日)24時10分から、いよいよ新たな『仮面の忍者 赤影』がテレビ朝日系列で放送開始されます。もとは1967年に放送され、昭和の時代には何度も再放送された人気特撮作品でした。その人気作品が、令和の時代にどのような旋風を巻き起こすのでしょうか。
『赤影』はこれまで何度かリメイクされたことで有名な作品でした。そして時代に合わせ、さまざまなスタイルに変化した作品であります。今回もリメイク作品制作発表時には、ファンからさまざまな期待の声がSNS上を騒がせました。
しかしながら、このファンの声からもリメイク作品の難しさがわかることとなります。それは、ファンが『赤影』に求めるものは、必ずしもひとつに定まっていないからでした。ファンそれぞれに「変化を求めるところ」と「変えてほしくないところ」が微妙にズレているからです。この部分がリメイク作品の最大の難関でしょうか。
この変化のサジ加減が、過去にも他の多くのリメイク作品の成否を決めたといっても過言ではありません。新しい『赤影』はどうなるのか? ……すでに発表された映像から、読み解くことができる部分がいくつかありました。
あくまで筆者の私見ですが、1967年の特撮版『赤影』へのリスペクトを感じる部分が先行映像には多くありました。特に、深夜番組特有の大人向けダークな作風というよりも、小芝居を挟んだポップな雰囲気を感じました。
個人的には、このゆるい空気感のなかでシリアスな戦いを繰り広げる感覚は、令和風にアレンジされた昭和の『赤影』かもしれません。あくまでも公開された120秒PR映像から受けた印象です。
もっとも、これでもファンの間では賛否両論が起こるのは避けられないでしょう。それでは逆に、「変わった部分」と「変わらない部分」に注目してみましょう。


