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任天堂の“コインの音”の原点『マリオブラザーズ』脳裏に刻まれたシンプルで美しい音

1983年9月9日、任天堂からファミコン用ソフト『マリオブラザーズ』が発売されました。『ドンキーコング』で初めて主人公として登場した「マリオ」の名前を冠した、初めてのタイトルです。

「マリオ」の名前が付いた初めてのゲーム

『ファミコンミニ マリオブラザーズ』(任天堂)
『ファミコンミニ マリオブラザーズ』(任天堂)

 1983年9月9日は、任天堂からファミコン用カセット『マリオブラザーズ』が発売された日です。任天堂を代表するキャラクターである「マリオ」の名前が付けられた初めてのタイトルで、ファミコン黎明期を代表する作品のひとつです。土管から出現した敵を床下から突き上げて気絶させてから蹴り落とすというシンプルなゲームですが、2人プレイが大変面白く、多くの子供たちがあの手この手で相手を倒そうと必死になりました。『マリオブラザーズ』が対戦ゲームの原点だと語るライターの早川清一朗さんが、当時を回想します。

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 ゲームを好きな日本人で、マリオを知らない人はいないでしょう。『ドンキーコング』で初めて主人公として登場し、1985年9月13日に発売された『スーパーマリオブラザーズ』では日本国内で681万本、海外では約4024万本を売り上げ、日本のみならず世界中でブームを巻き起こし、家庭用ゲームの地位を押し上げる原動力となりました。

 そのマリオの名前を初めてゲームのタイトルに付けたのが、1983年9月に登場した『マリオブラザーズ』です。ファミコンブームが起きたときには既に発売されていたため最初に買ってもらったカセットが『マリオブラザーズ』というファミコン少年も多く、黎明期の勢いを支えた名作アクションゲームとして、印象深いタイトルとなっています。

『マリオブラザーズ』のルールは、画面上の土管から出現するカメやカニ、ハエといった敵を床の下から突き上げて気絶させ、蹴り落としていくというものです。クリアするだけならなんとかなるのですが、たくさんの敵をまとめて蹴り落とせば高得点になります。敵をまとめて気絶させる手順や方法を考え始めると急に難度が上がるタイプの作品で、単純ではありますが、突き詰めるとかなりやりごたえのあるゲームでもありました。急に現れる青いファイアボールやゆっくりと間合いを詰めてくる赤いファイアボール、床を凍らすつららなど、マリオを悩ます障害も豊富で、子供の頃はかなり難しいゲームだと感じていました。

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