いま中古で「Wii」を買うのはあり?なし? あえて”過去ハード”を買うメリットは
「リメイクされていないソフトのプレイ手段」や「安価で手に入りやすい」などの理由から、現行ハードの一方で過去ハードに対する需要も存在します。現役を退いた過去ハードをあえて買い揃えるメリットやデメリット、購入時にチェックしておきたいポイント……などなど、「Wii」を具体例としてご紹介します。
現行ハードだけじゃない? 過去ハードの需要も存在
『あつまれ どうぶつの森』のリリースとほぼ同タイミングで品薄騒動に発展したニンテンドーSwitch(以下、Switch)や、製造過程におけるパーツ不足で2021年6月現在も大部分が抽選販売となっているPlayStation5……昨年から続く新型コロナウイルスの影響により、自宅で楽しめる家庭用ゲーム機の需要は依然として高いようです。
一方、これらの最新ハードだけでなく、過去ハードの需要も少なくないことをご存知でしょうか。「巣ごもり需要」の増加もありますが、「リマスター版や移植版が発売されていないソフトを遊ぶ手段」というのも理由のひとつ。そして中古品に限り、「本体&ソフトを安価で揃えられる」(プレミア商品を除く)のも要因として考えられます。
今回は、Switchより2世代前の家庭用ゲーム機「Wii」に着目し、今からあえてWiiを買い揃えるメリットやWiiでしか遊べない名作、購入時に気をつけたいポイントなどをご紹介します。
Wiiとゲームキューブ、両方のソフトを1台で楽しめる
第一線をしりぞいた過去ハード(今回はWii)を中古で買う最大のメリット、それは「過去ハードでしか遊べないソフトが楽しめる」ことです。昨今は過去ハードで発売されたソフトの移植版およびリマスター版が各メーカーより発売されているものの、全てのソフトがそうとは限りません。なかにはクオリティが高いのに、諸々の事情でリメイクされず、後続ハードへ移植の予定もないソフトもたくさん存在します。
具体例を挙げるなら、任天堂が誇るシミュレーションRPGシリーズ「ファイアーエムブレム」より、『ファイアーエムブレム 暁の女神』。また「ドラゴンクエスト」シリーズにおいて、Wiiリモコンを使って直感的に剣を振るう移植作『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』、そして「ペルソナ」シリーズの制作会社であるアトラスが手掛けた医療アクションゲーム『カドゥケウスZ 2つの超執刀』、『カドゥケウス NEW BLOOD』も個人的に外せない名作です。
こうした”Wiiでしかプレイできない名作”を今から楽しみたいなら、やはりWii本体を入手するほかに方法はないでしょう(すでに本体を所有している場合を除く)。
試しに、オークションサイトやフリマサービスで出品されているWiiの平均相場を見てみると、本体のみで約2000~3000円(2021年6月時点)。ソフトとセットの場合でも、5000~7000円ほどあれば一式手に入ります。
本体と一緒にいくつかソフトも欲しい場合は「本体+ソフト」、ソフトは持っているけれど手持ちの本体が動かない場合は「本体のみ」……などなど、シチュエーションに応じて買い揃えるのがベスト。その際、付属品(Wiiリモコン・ACアダプター・AVケーブル等)がしっかり揃っているものをチェックしておくと良いでしょう。
ちなみに、Wiiはゲームキューブ(Wiiの前世代ハード)と互換性があるため、1台でハード2種類分のソフトが遊べます。