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「フリーザ役」の声優・中尾隆聖さんが「滝のような汗を流して演じる」キャラとは?

『ドラゴンボール』の悪役・フリーザの声優として有名な中尾隆聖さん。そのデビューは5歳の時だったそうです。芸の道にはたいへん厳しく、滝のような汗を流してもなお演技を続ける真摯な態度に、共演者からは称賛が送られることもありました。

小学生前にデビュー、中学生の頃には主演も

中尾隆聖さんの代表的キャラクター、フリーザが描かれるアニメコミックス『DRAGON BALL Z 復活の「F」』(集英社)
中尾隆聖さんの代表的キャラクター、フリーザが描かれるアニメコミックス『DRAGON BALL Z 復活の「F」』(集英社)

 本日2月5日は、声優・俳優の中尾隆聖(なかお・りゅうせい)さんのお誕生日です。『それいけ!アンパンマン』(1988年~)のばいきんまん、『ドラゴンボールZ』(1989~1996年)のフリーザの声を担当していることは有名で、みなさんもご存じのことでしょう。今回は、それだけにとどまらない中尾さんの魅力について振り返ってみようと思います。

 3歳のころから児童劇団に所属していた中尾さんは、5歳の時にラジオドラマ『フクちゃん』(1957年)の主役のフクちゃんで芸能界デビューしました。この時の芸名はまだ本名の「竹尾智晴」だったそうです。

 その後、初めて吹き替えを経験したのが海外ドラマの『わが家はいっぱい』(1965年)。初めてのアニメ作品は、主演だった『宇宙パトロールホッパ』(1965年)のジュンでした。この時の芸名は「南谷智晴」だったそうです。この頃はまだ中学生でした。

 中尾さんは声優をメインとして活動していたわけではなかったので、俳優としても多くのドラマに出演しています。芸歴を見るとわかりますが、70年代までは俳優としての活動の方が多くありました。

 ファンからトリビアとしてよく言われるのが、『電子戦隊デンジマン』(1980年)第26話「デンジ姫の宇宙曲」で、ゲスト出演した時に演じた吹雪豪というキャラを演じたことです。このエピソードで中尾さんは歌手として「銀河ハニー」という曲を歌っていました。

 そう、中尾さんと言えば、シャープで甲高い独特の声の持ち主で、上記のように歌手の演技ができるほどの美声の持ち主です。しかも似たタイプの声を持つ声優がいない唯一無二の存在。一度聞けばその声は忘れられないタイプの役者ではないでしょうか。

 そんな中尾さんが演じたキャラのなかで筆者が最初に存在を刻まれたのが、『あしたのジョー2』(1980年)のカーロス・リベラです。普段はおちゃらけていながら、心のなかで獣が潜んでいる、そんなむずかしい役どころを片言の日本語で演じるという難易度の高い演技は、鮮烈に記憶に刻まれました。

 この頃からアニメ作品での活動が増えた中尾さん。『百獣王ゴライオン』(1981年)の銀貴と銀亮、『おはよう!スパンク』(1981年)の塚原誠也、『亜空大作戦スラングル』(1983年)のシュガーなどではカーロスのように二枚目役を演じています。

 他にも『伊賀野カバ丸』(1983年)の伊賀野カバ丸、『キャプテン』(1983年)の近藤茂一、『タッチ』(1985~1987年)の西村勇などといったクセの強い主要キャラを演じていました。

 アニメ以外での活躍ですと、やはり『おかあさんといっしょ』(1953年~)内の人形劇『にこにこぷん』(1982~1992年)のぽろり・カジリアッチIII世や、『ドレミファ・どーなっつ!』(1992~2000年)のれおなるど・とびっしーが思い出されます。何でも2シリーズにわたって人形劇のキャラクターを演じるのは珍しいことで、中尾さんは番組内の連続出演最長記録保持者だそうです。

【画像】コンビニでも聞こえた、中尾隆聖さんの印象的な声(5枚)

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