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『鬼滅の刃 遊郭編』宇髄天元の妻たちの見どころ3選 振り返り視聴で堪能したい!

TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』では宇髄天元と雛鶴(ひなつる)・まきを・須磨(すま)の3人の妻のシーンが原作マンガよりも増えており、3人の個性や関係性、天元への想いをより深く見ることができます。「遊郭編」で注目していただきたい天元の3人の妻たちの見どころを3つのポイントで振り返ります。

強くて美しい! 天元の3人の妻たち

「遊郭編」で魅力全開の天元の妻たちが描かれる、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「遊郭編」で魅力全開の天元の妻たちが描かれる、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』は、2022年2月13日放送の第11話「何度生まれ変わっても」をもって最終回を迎えました。激しく美しい戦闘シーンや音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)の男前ぶり、炭治郎、善逸、伊之助の3人の成長、禰豆子の変貌、上弦の陸兄妹の悲しい過去など、何度も見返したい要素がてんこ盛りです。

「遊郭編」では天元と雛鶴(ひなつる)・まきを・須磨(すま)の3人の妻のシーンが原作マンガよりも増えており、3人の個性や天元への想い、関係性をより深く見ることができます。

 しっとり美人の雛鶴は固い決意を胸に秘めており、まきをは一見、気が強そうでいて、実は繊細。甘えん坊で頼りなく見える須磨は、張り詰めた緊張を緩ませる春の風のようなかけがえのない存在です。

 TVアニメ版で雛鶴を演じた声優は『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』ヴィヴィ/ディーヴァ役、『魔法使いの嫁』羽鳥チセ役などの種崎敦美さん。まきをは、『食戟のソーマ』水戸郁魅役、『トミカ絆合体 アースグランナー』駆動ライガ役などの石上静香さん。須磨は、『ニセコイ』桐崎千棘役、『ゆるキャン△』志摩リン役などを演じ、歌手としても活躍する東山奈央さんです。

 この記事ではTVアニメ「遊郭編」で注目してもらいたい天元の3人の妻たちの見どころを、3つのポイントで振り返ります。

●3人の妻たちが見せる愛の形

 忍の家系に生まれ育った天元は15歳のとき、一族のしきたりにしたがって宇髄家の当主が選んだ女性3人を娶(めと)りました。それが雛鶴、まきを、須磨の3人です。しかし実は須磨の場合、本当は選ばれたのは妹だったのを大泣きして代わってもらったといいますから、結婚前から天元のことをどれだけ愛していたかが分かります。たしかに、3人妻たちの天元への愛は、雛鶴は「お慕いしております」、まきをは「大好き!」、そして須磨は「好き好き好き好き好きぃぃぃぃぃ!」という感じです。

 この3人の妻の「天元への愛」が分かりやすく見られるのが、第9話の墓前でのエピソードです。

 宇髄家の墓前で姉弟(きょうだい)たちのために手を合わせる天元は、かつて「俺はいつか地獄に堕ちる」というのが口癖だった時期があります。家業の衰退に焦った父親の厳しい訓練で9人いた姉弟たちの7人が命を落とし、天元と2歳下の弟だけ生き残りました。その弟は父親のコピーのような冷徹な人間になっていて、自分はそうなりたくないと思った天元は妻たちとともに忍を抜けたのでした。そこには父への憎しみや姉弟たちを見殺しにした後悔、そして、どんなに冷酷な人間になったとはいえ弟を殺したくないという心情もあったのでしょう。

 そんな思いから出たのが「俺はいつか地獄に堕ちる」という言葉でしたが、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』によると、雛鶴に泣かれ、まきをに怒られ、須磨に噛みつかれて以来、天元はその言葉を口にしなくなったそうです。天元の悲しみと苦悩に寄り添い、支える彼女たちの愛の深さを感じます。さらに、TVアニメ版では天元から、「姉弟たちのためにも、めいっぱい派手に生きてやる。おまえらとな」と、前向きな発言も出ているのがうれしいところです。

 また、TVアニメ版のオリジナルシーンとして、天元が雛鶴の髪の毛に付いた桜の花びらをそっと取ってやって、それにまきをと須磨が嫉妬して……という天元一家の賑やかな光景も見られます。天元に取ってもらった花びらをそっと胸に押抱く雛鶴、自分の頭にも花びらを付けて取ってもらおうとするまきを、一歩出遅れて甘える須磨……そんな三者三様の愛の形に注目して見直してみると彼らの夫婦愛を何倍も感じられそうです。

●優秀な「くの一」としての活躍

 天元の命で遊郭に潜む鬼の情報を探るため、遊女として遊郭に潜入した3人の妻たち。定期連絡が途絶えた彼女たちの行方を探るため、天元は炭治郎、善逸、伊之助に女装させ、遊郭に潜入させます。

 炭治郎が潜入した「ときと屋」では、失踪した須磨について、鯉夏花魁(こいなつおいらん)が「しっかりした子」「男の人にのぼせている素振(そぶ)りもなかった」と言っているので、須磨も任務中は泣いたりもせず、ビシッとしていたのでしょう。

 まきをは、第2話と第3話で上弦の陸・堕姫(だき)の分身である帯に捕らえられているシーンがあります。四肢の自由を奪われ、脂汗を浮かべるほどギリギリと縛り上げられていますが、詰問する帯を正面からキッとにらみつけ、拷問にも負けない強さを見せました。

 雛鶴は、同じ店で売れっ子花魁として君臨する蕨姫(わらびひめ)(=堕姫)が鬼であることに気付きますが、相手からも怪しまれてしまいます。忍は薬の知識にもたけており、雛鶴は毒を飲んで店から抜けたところ、堕姫は自分の分身である帯を渡し、雛鶴を監視、殺害しようとしたのです。

 第5話で天元は切見店(きりみせ)で帯に捕らわれている雛鶴を発見。抱えて解毒剤を飲ませ、解毒剤が効いたら吉原の街を出るように指示します。しかし、「くの一」であると同時に天元の妻である雛鶴は、愛する夫と仲間たちを置いて街を出ることより、ともに戦うことを選ぶのでした。

 その後の堕姫の地下食糧庫での帯との戦いでも、まきをと須磨はクナイを手に、伊之助、善逸とともに戦います。まきをと須磨のコントのようなやり取りは、何度見ても笑えます。

【画像】チャーミングな表情の3人の妻たち(6枚)

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