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半世紀におよぶ名前問題 『帰ってきたウルトラマン』を何と呼ぶ?ジャック?新マン?

「ジャック」という名前がつけられたが…

『エンターテイメントアーカイブ 帰ってきたウルトラマン』第2版(ネコ・パブリッシング)
『エンターテイメントアーカイブ 帰ってきたウルトラマン』第2版(ネコ・パブリッシング)

 そんな『帰ってきたウルトラマン』の名前問題に進展があったのが、1984年に公開された映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』でした。同作で過去のウルトラマンたちを紹介する際、製作側も各々に固有名詞の必要性を感じたそうです。

 そこで『帰ってきたウルトラマン』のウルトラマンに、あらためて「ウルトラマンジャック」という名前がつけられました。ちなみに映画内でも、ゾフィーがジャックという名前がつけられたことをファンに報告しています。

 これにより以降の書籍や関連グッズなどでも、「ジャック」という名前が使われるようになりました。ちなみに「ジャック」は『ウルトラマンタロウ』の企画時の名前でしたが、当時はハイジャック事件が多発していたこともあり、ジャックという名前にマイナスイメージがあったことから使われなかったそうです。

 ところが、この『帰ってきたウルトラマン』の名前問題が過熱するのはここからでした。今さら新しい名前をつけることに、拒否感を示した古参のファンは少なくなかったのです。その結果、「ジャックとは呼ばない。」という意思表示を声高に言う人が出てきました。

 しかし、そう言われても「ジャック」という名前が名づけられて2022年ではや38年です。それ以前の固有名詞が決まらなかった時代は13年。単純に年数の問題ではありませんが、ジャックと名づけられて以降に生まれた世代のウルトラファンも多くいますので、違和感を払拭するには十分すぎるほど歳月が経ったことと思います。

 2008年に公開された映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、ウルトラマンメビウスに変身するヒビノ・ミライが、「ジャック兄さん!分かりませんか?だったら、新マン兄さん!帰りマン兄さん!」というセルフパロディがありました。公式的にもファンの間の名前問題は理解しているのでしょう。

 後から名前がつけられたと言えば、2009年公開の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でウルトラの父に「ウルトラマンケン」、ウルトラの母に「ウルトラウーマンマリー」という名前がつけられています。こちらがジャックほど大きな問題にならないのは、普段はあくまでも「ウルトラの父とウルトラの母」だからでしょうか?

 ちなみに筆者が文章関係の仕事を始めた当初、「『ウルトラマンZOFFY』以降のジャックのことを書くなら『ジャック』でいいけど、第二期のことを書くなら『帰ってきたウルトラマン』か『新マン』にしないともめるので気をつけるように」と先輩の編集者さんから忠告されたことがあり、今でもその教えを守っています。それほど『帰ってきたウルトラマン』の名前問題は、ひとたびファンの間でもめると大変なことになると言われてきました。みなさんは『帰ってきたウルトラマン』のウルトラマンを何と呼びますか?

(加々美利治)

【画像】ジャックのフィギュア&呼び方に変遷があった作品を振り返る(5枚)

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