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「シニア化するオタク」問題、生前見積りは定着するか? 河崎実監督に聞く

「生きている間は手放したくない」心情も

オタク向けグッズの生前見積サービスを開始した「まんだらけ」が入居する、中野ブロードウェイ(画像:写真AC)
オタク向けグッズの生前見積サービスを開始した「まんだらけ」が入居する、中野ブロードウェイ(画像:写真AC)

——コレクターがふいに亡くなった場合、残された収集品はどうなるのか。「まんだらけ」が無料の「生前見積サービス」を2016年から始めた時は、話題になりました。

河崎 オタクの人たちは必ずグッズを2つ買うからね。観賞用と保存用と。それで、すぐ部屋がいっぱいになってしまう。『電エース』に出演し続けている漫画家の加藤礼次朗はフィギュアおたくなんだけど、彼の家はフィギュアだらけ。浴室にも並んでいるからね(笑)。

 ただ、せっかく集めたグッズも『ウルトラマン』関係だとマニアも高齢化して、マーケットが縮小してきている。これから売っても、大した金額にはならないんです。

——53歳で亡くなった米澤嘉博氏が残した膨大なマンガ本を保存した「明治大学 米沢嘉博記念図書館」が建てられるようなケースは、非常にレアなわけですね。

河崎 あの図書館の蔵書は確かにすごい。でも、基本的にオタクの人たちは自分が生きている間は手放したがらない。庵野秀明監督が「特撮博物館」を開いたとき、ウルトラマン関係のものをアーカイブしようと募集したけど、あまり集まらなかったみたいです。

「生前見積」は簡単には浸透しないんじゃないかな。僕も一時期は、ソフビ怪獣を日本でいちばん多く持っていたんですが、自主映画を作る際に思い切って売りました。今は少ししか手元に置いていません。僕が死んだらどうするかは、一応は妻に話しています。

【画像】ゆる~いオタクの社交場「ルナベース」 河崎実監督が運営

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