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2025年秋ドラマ初回放送で「視聴者をくぎづけ」にした作品ランキング 衝撃設定の2位を超えたフジの感動作は

数多くの作品が放送されている2025年秋クールのドラマのなかで、視聴者の「注目度」の1位を獲得したのはどの作品だったのでしょうか。興味深いランキングが発表されました。

視聴率とは違うランキング

『フェイクマミー』主演の波瑠さん(2017年2月、時事通信フォト)
『フェイクマミー』主演の波瑠さん(2017年2月、時事通信フォト)

 各家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、TVスクリーンへの「アテンション(注視)」を測るREVISIO株式会社は、2025年10月にスタートした秋クール放送ドラマの、「初回放送の注目度」ランキングを発表しました。この「注目度」とはTVの前にいる人のうち、「TV画面にくぎづけになっていた人の割合」で、注目度が高いほど視聴者がドラマに夢中になっていたことを表しており、これによって、番組やCMの視聴態勢データを取得しています。

※ランキングの対象は民放放送のドラマのみとなっています。

 2025年秋ドラマの初回放送において、視聴者の注目を最も集めた作品は何だったのでしょうか。

 TOP10を下から見ていくと、日本テレビ『ぼくたちん家』、フジテレビ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』、テレビ朝日『ちょっとだけエスパー』、フジテレビ『小さい頃は、神様がいて』、テレビ朝日『緊急取調室』、テレビ朝日『コーチ』、テレビ朝日『相棒Season24』、TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』、TBS『フェイクマミー』、フジテレビ『終幕のロンド−もう二度と、会えないあなたに−』がランクインしました。

 世帯テレビオン率(いわゆる視聴率)では日曜劇場の『ザ・ロイヤルファミリー』が10.7%で1位となった一方、注目度では3位にとどまるという興味深い結果も出ています。他にも、個人全体注目度では13位だったテレビ朝日『すべての恋が終わるとしても』が、コア視聴層(若年層)の注目度では3位にランクインするなど、ターゲット層による差も見られました。

 2年半ぶりの連続ドラマ主演となる草彅剛さん出演の『終幕のロンド−もう二度と、会えないあなたに−』は、特に女性からの注目度が高く75.5%の数値を記録しています。草彅さんが演じるのは、シングルファーザーとして幼い息子を育てながら、遺品整理会社「Heaven’s messenger」で働く「鳥飼樹」です。故人と遺族の「橋渡し」をする遺品整理人という仕事を通じて、人の「終わり」と「つながり」を静かに描いています。

 本作が注目された理由としては、「遺品整理」という現代的なテーマ、女性視聴者が感情移入しやすい要素の多さ、そして草彅さんの繊細な演技が挙げられるでしょう。

 また、金曜の22時枠のTBSドラマ『フェイクマミー』も、強さを見せました。女性の注目度は70.9%(2位)、コア視聴層からの注目度も62.9%(2位)で、特に女性とファミリー層に強く響いたようです。

 主演の波瑠さん演じる「花村薫」は、東京大学卒で大手勤務という輝かしいキャリアを持ちながら、ある理由で突発的に会社を辞めて転職活動に苦戦します。彼女は、高校を中退しながらもベンチャー企業の社長として成功し、非公表の娘「いろは(演;池村碧彩)」を抱えるシングルマザー「日高茉海恵(演:川栄李奈)」と出会いました。

 茉海恵は元バリキャリの薫に、「私の代わりにママとして小学校受験の面接を受けてほしい」とたのみ、衝撃の「フェイクマミー(ニセママ)契約」を結びます。正反対のふたりを中心とした、衝撃の物語に注目が集まっているようです。

 SNSでは「予想外の展開で面白い」「どういう着地点になるのか想像つかない」という声が多く、「母親業のアウトソーシング」という現代的な切り口に社会的な関心も喚起されています。

 前述の世帯テレビオン率1位の日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』は、早見和真氏による同名小説が原作のドラマです。競馬の世界を舞台に、夢を追い続ける人びとが家族や仲間との絆を通して奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描いています。

 大手税理士法人に勤めながら、人生の岐路に立つ主人公「栗須栄治」役の妻夫木聡さんのほか、佐藤浩市さん、松本若菜さん、小泉孝太郎さん、黒木瞳さん、沢村一樹さんといった実力派の共演者がそろいました。さらに、Snow Manの目黒蓮さんの出演も予定されています。

(マグミクス編集部)

【1~10位】え…っ? 男女ともに注目度激高な1位は? こちらが2025秋ドラマ《初回放送注目度》ランキングTOP10です(結果を見る)

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