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「ダイパリメイク」発表と「プロジェクトポッチャマ」スタート 意図は一体?

「ダイパリメイク」の発売発表に伴い、株式会社ポケモンは「ポッチャマ」の魅力を伝える「プロジェクトポッチャマ」をTwitterで始動させました。今回の試みは、「ピカチュウ」「イーブイ」に続くマスコットキャラクターとしてポッチャマに脚光を浴びせる準備の一環かもしれません。ポッチャマ”ならでは”の魅力に迫ります。

もともと人気はあった「ポッチャマ」 「ダイパリメイク」を機にプロジェクトが発足!

名前も見た目もかわいらしい…「ペンギンポケモン」の「ポッチャマ」 (C)2021 Pokemon. (C)1995-2021 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
名前も見た目もかわいらしい…「ペンギンポケモン」の「ポッチャマ」 (C)2021 Pokemon. (C)1995-2021 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

 Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』(以下、BDSP)、いわゆる「ダイパリメイク」が2021年冬に発売される発表に伴い、株式会社ポケモンはTwitterで「ポッチャマ」の魅力を伝える「プロジェクトポッチャマ」(@prj_pochama)を始動させました。

「ペンギンポケモン」の「ポッチャマ」は、『BDSP』のリメイク元となるニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ダイアモンド・パール』(以下、ダイパ)において、冒険の最初に選べるパートナー、通称”御三家”の内の1体。

 名前と見た目のかわいらしさが注目を集め、2006年に放送されたアニメ『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』では、主人公のひとり、「ヒカリ」のパートナーとしても起用された過去を持ち、初登場から今に至るまで根強い人気を誇っています。

 今回のプロジェクトで、注目すべきはその”プッシュのされ方”にあるでしょう。 『ポケットモンスター』と言えば、長い間「ピカチュウ」が看板キャラクターとして人気を独占していましたが、最近では「イーブイ」も「ピカチュウ」と対をなすマスコットキャラクターとして描かれています。

 2018年にNintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』が発売されたことを決定打に「イーブイ」は今のポジションを揺るぎないものにしました。このソフトが発売される1年前、2017年には今回の試みと同じように「プロジェクトイーブイ」(@project_eevee)が展開されており、「イーブイ」のチャームポイントが惜しみなく紹介される動きがありました。

 つまり、「ポッチャマ」は「ピカチュウ」「イーブイ」に続く、新たなメインマスコットキャラクターとして脚光を浴びる可能性を見出されているのです。

「ポッチャマ」人気はアニメにあり?

『BDSP』でリメイクされる「ポッチャマ」の笑顔がたまらない (C)2021 Pokemon. (C)1995-2021 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
『BDSP』でリメイクされる「ポッチャマ」の笑顔がたまらない (C)2021 Pokemon. (C)1995-2021 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

 それでは、なぜ「ポッチャマ」に白羽の矢が立ったのでしょうか。

 もちろん「ダイパリメイク」に伴ったプロジェクトであることに間違いはないでしょうが、SNSを確認するとゲームの外にも理由がありそうです。

 まず、「ドジでお調子者なのに頑張る姿に惚れた」「とにかく表情が豊か」といった声が相次ぐ通り、「ポッチャマ」のファンはアニメ作品での描かれ方に魅力を感じる人が多いようです。

 進化前でもバトルで活躍させることができる「ピカチュウ」や、好みの進化先を選んでパートナーにできる「イーブイ」と違い、「ポッチャマ」をゲームの戦闘で活躍させることは一筋縄ではいきません。

「ポッチャマ」がマスコットキャラクターに抜てきされれば、グッズにアニメ、人によってさまざまな楽しみ方を見つけることのできる『ポケットモンスター』のポテンシャルの広さを再認識させられることでしょう。

 ポテンシャルの広さで言えば、「ポケットモンスター」シリーズは、プレイした年代によって思い入れの強い作品が違うことにも特徴を持っています。

「ピカチュウ」も「イーブイ」も1996年に発売されたゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』(以下、初代)登場の「ポケモン」です。

『初代』から10年が経過して発売された『ダイパ』で登場した「ポッチャマ」がマスコットキャラクターに起用される可能性があることは、年齢を問わず愛される『ポケットモンスター』”ならでは”の試みとも言えるでしょう。

※「プロジェクトイーブイ」@project_eeveeは、2021年現在「プロジェクトイーブイ(続)」にアカウント名を変更しています。

(ふみくん)

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