エロ要素に騙されるな! 予想外の展開で視聴者に衝撃を与えた作品3選
お色気アニメはサービスシーンに目が行きがちですが、なかには予想外の展開やミスリードで視聴者を驚かせた作品もありました。どのような作品で、視聴者をあっと言わせたのでしょうか。
最終回で鬱展開が待ち受けていた作品も

大人向け描写を多く含むアニメは、サービスシーンで視聴者の目を楽しませてくれます。しかし、お色気アニメかと思いきや、予想を裏切るような展開で視聴者を驚かせた作品もありました。
※この記事は『恋愛フロップス』『見える子ちゃん』『絶対衝激 ~PLATONIC HEART~』のネタバレを含みます。
AIが普及した世界を舞台に、5人のヒロインたちとの恋愛模様を描いたアニメーション制作会社パッショーネのオリジナル作品『恋愛フロップス』は、2022年に放送されました。中盤まではラブコメを中心に、主人公「柏樹朝」がヒロインたちと入浴したり、朝が緊縛されたりといった大人向けのシーンが目立ちます。
しかし、第7話では突如ヒロインたちが朝の目の前から消えてしまいます。そして、朝がヒロインたちと過ごした世界は仮想世界で、ヒロインたちはAIなこと、世界のAI技術は亡くなった朝の幼なじみ「井澤愛」の脳を基に作られたことなど、衝撃の事実が発覚するのです。
その後、朝はAIによる通信障害を解決しに再び仮想世界へ行き、ヒロインたちと再会しますが、ヒロインたちは朝を守り次々と姿を消します。しかし、最後には人形にAIを移植したヒロインたちが朝の元を訪れ、幸せな結末を迎えました。この予想外の展開には、「前半のエロで切らずにラストまで視聴して良かった」「いい意味で期待を裏切られる作品」と、高く評価する人もいます。
また、6月に実写映画の公開を控える『見える子ちゃん』(原作:泉朝樹)も、予想を裏切る展開がありました。本作は、突然異形の存在が見えるようになった女子高生「四谷みこ」が、見えていないふりをして日常を過ごそうとするホラー作品です。
序盤では、胸やお尻が強調されるカットや、トイレ、入浴のシーンなどが頻繁に描かれ、エロ要素の強い作品と受け取られることもありました。
しかし、第4話ではこれまで登場していたみこの父親が、実は幽霊という驚きの事実が発覚します。また、第11話でも野良猫を虐待していると思われたみこの担任「遠野善」が、実は身を挺して猫をかばうほどの猫好きの良い人だと分かりました。
これらのミスリードは視聴者からも評判で、「序盤はエロだけのアニメと思ったけど、11話のミスリードがうますぎ。善先生や憑いてた幽霊の真実に驚いた」「善先生をめぐるエピソードは、二転三転する面白さがある」と、絶賛されています。
ほかにも、複数企業のコラボレーションプロジェクトから生まれたOVA作品『絶対衝激 ~PLATONIC HEART~』も、終盤で鬱展開が待ち受けていました。
この作品は、願いを叶える力を持つとされる宝石「プラトニックハート」を巡る女性限定の争奪戦を描いた物語で、主人公「伊勢島綾」は、行方不明になった友人「香月美子」の手がかりを求めて戦いを勝ち抜いていきます。バトルでは、服が破れて下着や胸元が露出するなど、過激なお色気描写が多く、一見するとセクシー要素の強い格闘アニメに見えます。
しかし、最終話では衝撃の事実が明かされました。争奪戦に負けた女性たちは廃人にされてオークションにかけられていたうえ、友人の「本間棗」、棗の兄、美子の3人は伊勢島家に復讐心を抱いており、復讐のために綾へ近付き争奪戦に巻き込んだのです。
親の世代にまでさかのぼる因縁も明かされ、視聴者から「最終回はなかなかないレベルの破壊力」「衝激の意味をラストで理解した」といった声があがりました。
(LUIS FIELD)