「わざとか」「まさかの理由が」原作の改変で賛否両論を巻き起こしたアニメ3選
好きな作品がアニメ化されると、否が応でも期待が高まります。そして、期待値が高いだけに、原作と異なる部分が生まれた結果、ファンの間で賛否が巻き起こった作品もありました。
気になってしまうアニメの改変点

多くのファンがいる作品がアニメ化されると、否が応でも注目が集まります。しかし、なかには、原作から内容が大きく改変されたことによって物議を醸した作品もあります。
※この記事には『エルフェンリート』『アイドルマスター XENOGLOSSIA』『ピーチボーイリバーサイド』の内容に触れています。
例えば、2004年に放送されたTVアニメ『エルフェンリート』(原作:岡本倫)は、アニメと原作マンガで登場人物の関係性や悲劇的な結末が変更されました。同作では隔離された研究所から脱走した残忍な性格の「ルーシー」が事故で記憶を失い、無邪気な別人格「にゅう」として偶然出会った少年「コウタ」と同居生活を送ります。
物語の伏線が回収される終盤でルーシーがコウタの家族を殺した張本人だと判明し、原作でのコウタは家族の仇としてルーシーを許しません。一方、アニメでのコウタはルーシーの境遇を思いやって和解します。
また結末も原作のルーシーは苦しみぬいて死ぬ一方で、アニメのルーシーは最後に武装集団と対じして銃撃を受けますが、生死は不明でした。アニメと原作で違う結末は「アニメ版の場合、簡単に許しちゃダメだと思った」「どっちもキレイに終わって好き」などと意見が分かれました。
なお原作者の岡本倫先生は自身のX(旧:Twitter)で、脚本について「説明が足りなくてストーリーが分からないんじゃないか」と監督に伝えたところ「感じてもらえばいい」と言われ、監督に任せたことを明かしています。
また、ゲーム「THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』(ナムコ/現:バンダイナムコエンターテインメント)は主人公(プレイヤー)がアイドル事務所のプロデューサーとなり、所属アイドルを育成していくゲームです。しかし、同作をもとにして2007年に放送されたTVアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』では、タレント業としてのアイドルとは離れた近未来のロボットものに改変され、主人公にあたるプロデューサーは登場しません。
また登場人物の声優も軒並み変更されました。例えば原作ゲームに登場するアイドルのひとり「天海春香」の担当は中村繪里子さんですが、本作の同名キャラクターは井口裕香さんに変更されています。原作からかけ離れた点が多かったこともあり、放送当時は「黒歴史」扱いもするファンも少なくありませんでした。しかし、2011年にゲーム準拠のアニメも放送され、ファンの印象が変わった現在では「間違いなく名作」「熱い作品」として評価する声もあります。
そして、2021年に放送されたTVアニメ『ピーチボーイリバーサイド』は、「桃太郎」の力を持つ主人公の王女「サルトリーヌ・アルダレイク(サリー)」が国を出奔し、兎人「フラウ」と一緒に人類と敵対する「鬼」を退治する旅の物語です。
原作では時系列の順を追って描かれる物語がアニメではシャッフルされ、1話からサリーとフラウと出会うところから始まります。その後、3話でサリーが鬼から和平のための協力を申し出されたかと思えば、4話では物語の起点に戻ってサリーの旅立ちが描かれるといった形です。
実は『ピーチボーイリバーサイド』の上田繁監督は、原作と違う展開になることを避けるためにあえてシャッフル方式を採用したと、過去のインタビューで語っていました。動画配信サービスでは「オンエア版」と、物語の順番を原作の通りに配信した「時系列版」があります。2つを観比べると、違った印象を受けて2倍も作品を楽しめそうです。
(LUIS FIELD)
