実写『ゴールデンカムイ』でファンが「再現」期待してる激ヤバシーンは　「何もかもアウトだけどなんとか」

願わくばスクリーンで拝みたい「迷シーン」の数々

　山崎賢人さんが主演を務める『ゴールデンカムイ』（原作：野田サトル）実写版シリーズの劇場版第2弾『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が、2026年3月13日（金）に公開予定です。ここまで原作エピソードを丁寧に再現してきた実写シリーズですが、今回は今まで以上に、映像化のハードルが高そうな場面がたくさんあります。

　果たして今作ではどこまで踏み込んだ映像化が行われるのか、「さすがにカットされそう」「ぜひスクリーンで観たい！」「観たいけど無理なのは分かってる」と不安と期待、諦めの声が入り交じる名（迷？）シーンを振り返りましょう。

　これまで実写シリーズで描かれたのは原作11巻の途中までで、主人公「杉元佐一（演：山崎賢人）」ら一行、陸軍第七師団、「土方歳三（演：舘ひろし）」一派、それぞれが「網走監獄」を目指す決意を固めたところで幕を閉じています。

　新作映画の舞台となる網走監獄にたどり着くまでの道中には、さまざまなエピソードが控えていますが、なかでも「姉畑支遁（あねはた・しとん）」が活躍する「支遁動物記」編は、実写化してほしいという声と、できるわけがないというあきらめの意見が入り混じる物語です。

　姉畑はアイヌの埋蔵金のありかを示す刺青が入った脱獄囚のひとりで、動物や自然をこよなく愛する「自称動物学者」です。しかし一見温厚そうに見える彼の本性は、自然と一体化したいと手当たり次第に動植物と「ウコチャヌプコロ（プとロは小文字）」し、すっきりして我に返ったあとは惨たらしく殺してしまうという、とんでもない変態でした。

　あまりに衝撃的な内容ゆえに、ファンの間でも「映像化は絶対無理」との共通認識が広がった問題作で、TVアニメ版では丸ごとカット（後にOAD化）されています。今回の実写映画でも、削られる可能性は高そうです。

　とはいえWOWOWのドラマシリーズでは、「沈黙のコタン（偽アイヌの村）」や「モンスター編（親分と姫）」など、TVアニメでは省略された過激なエピソードもきっちり映像化してきました。映画では無理だとしても、後日WOWOW限定のスペシャルドラマなどで禁断のエピソードに挑んでくれる可能性は、まだ残されているかもしれません。

　また、「ラッコ鍋」の場面だけはスクリーンで拝みたい……そう願っているファンは多いのではないでしょうか。12巻の、催淫作用があるとされるラッコ肉の鍋を屈強な男たちが囲ってしまうこの回は、原作屈指の人気エピソードとして知られています。『網走監獄襲撃編』の情報が解禁された際には、特報映像に該当場面が登場しなかったにもかかわらず、SNS上で「ラッコ鍋」がトレンド入りを果たしました。

　しかし近年の撮影現場では、肌の露出を伴う演出はとてもセンシティブに扱われています。もちろん『ゴールデンカムイ』の実写シリーズも例外ではなく、これまで杉元の全裸シーンは、映画1作目の銭湯のシーンしかありません。

　ただ、WOWOWのドラマシリーズでの第1話では、伝説の猟師「二瓶鉄造（演：藤本隆宏）」の全裸が、暗い画面とはいえ前方から映されるという驚きのシーンもありました。ラッコ鍋のエピソードは、一応ふんどしを付けて相撲を取るところで終わるので、映像化の可能性は十分あるでしょう。

　同じ理由で懸念されるのが、杉元一行vs「都丹庵士（とに・あんじ）」率いる山賊たちの戦闘シーンです。原作では森のなかにある温泉地帯を舞台に、杉元たちがほぼ全裸のまま、暗闇のなかで盲目のガンマンである都丹と死闘を繰り広げました。

　特報映像には、都丹の特徴である大きな集音器を耳につけた人物のシルエットも確認されており、彼が登場することはほぼ確実でしょう。ただ、こちらも全裸バトルがそのまま再現されるかは未知数です。

　果たしてこれらのエピソードは、無事に映像化されるのか、答えが明らかになるその日を、楽しみに待ちましょう。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」が正しい表記