菅田将暉が半兵衛と官兵衛…『豊臣兄弟!』と『黒牢城』で混乱する人続出? 「心配してる息子(松寿丸)、先週自分で助けたよね」
2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、公開中の映画『黒牢城』とのリンクが話題を呼びました。
菅田将暉の息子を救った菅田将暉?

2026年6月21日(日)のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』第24回「軍師官兵衛!」では、有岡城で籠城する荒木村重(演:トータス松本)によって監禁された小寺(黒田)官兵衛(演:倉悠貴)の物語が話題を呼びました。その2日前の6月19日(金)には、同じ有岡城の戦い(1578年~1579年)が描かれたミステリー時代劇映画『黒牢城』(原作:米澤穂信)が公開されており、どちらも見た人びとからさまざまな声が出ています。
『黒牢城』は『CURE』『回路』『クリーピー 偽りの隣人』など、ホラー作品を中心に手掛けてきた巨匠・黒沢清監督による初の時代劇で、村重を本木雅弘さん、官兵衛を菅田将暉さんが演じている作品です。また、『豊臣兄弟!』で山谷花純さんが演じた村重の妻・だしは、吉高由里子さんが演じました(劇中では千代保と呼ばれている)。本作は籠城中の約1年の間に有岡城内で起きた不可解な事件の数々を、村重が天才・官兵衛の力を借りて解決しようとするという物語です。
そんな『黒牢城』は、織田家に反旗を翻した村重を説得しに行った官兵衛が囚われの身になる場面から始まっており、『豊臣兄弟!』第23回「さらば半兵衛」でも同様のシーンが描かれています。その23回では、菅田さん演じる天才軍師・竹中半兵衛が、村重の元に向かおうとする官兵衛を止めていました。官兵衛が幽閉された後、織田信長(演:小栗旬)は官兵衛が裏切ったと判断して、人質になっている彼の息子・松寿丸(後の黒田長政 演:森優理斗)を首を持ってくるよう命じます。
半兵衛は当初、自ら子供を殺す汚れ仕事を背負おうとしましたが、最終的に別の子供の首を持っていき、みごと信長の目を欺きました。半兵衛はその後、秀吉(演:池松壮亮)たちが播磨三木城を包囲(三木合戦)している最中に、病によって陣中で息を引き取ります。
菅田さんが半兵衛の最期を壮絶に演じ切った翌週に、同じ菅田さんが同時期の黒田官兵衛を演じた『黒牢城』が公開されるというのは、奇跡のようなタイミングです。これはどちらかの作品が狙って合わせた、というわけではなく、史実の「命日」が関係しているのかもしれません。
竹中半兵衛は天正7年の6月13日(西暦換算だと1579年7月6日)、36歳でこの世を去っており、『豊臣兄弟!』23回放送の6月14日(日)は命日の翌日でした。また、『黒牢城』の主人公・荒木村重は天正7年10月に有岡城からひとり逃げ出した後、天正14年5月4日(西暦換算だと1586年6月20日)に52歳で亡くなるまで、茶人として生き延びています。信長が本能寺の変で死んだ4年後のことでした。西暦・和暦の違いはありますが、『豊臣兄弟!』も『黒牢城』も扱う歴史上の人物の命日に放送・公開日を合わせた結果、このようなタイミングになったのでしょう。
ここ数日、ネット上では両方の作品を見た人たちから、「え? 菅田将暉、竹中半兵衛で、こないだ死んだやんな、トータス松本のお城に閉じ込められたの官兵衛よなってなった」「大河が丁度このタイミングで良かった!って思ったけど、菅田将暉が半兵衛なのか官兵衛なのか混乱するのが唯一の弊害」「菅田将暉が心配してる松寿丸、菅田将暉が助けてますよね」「大河ドラマと黒牢城を観たワイ『こいつ(菅田将暉)、自分で松寿丸を助けてない?』と思ってしまった」といった、混乱の声が相次いでいました。
『豊臣兄弟!』と『黒牢城』を見比べると、村重や妻・だしの描かれ方の違いや、重要なアイテム「茶器」の扱い、幽閉中の官兵衛がどれだけ息子・松寿丸のことを案じていたのかなど、興味深い点が多々あります。話の中心となるミステリー要素以外にも、『豊臣兄弟!』視聴者には見どころが多い映画といえるでしょう。ちなみに『黒牢城』には、竹中半兵衛や豊臣兄弟は出てきません。
(マグミクス編集部 映画・ドラマ担当)