不幸すぎ『ドラクエ』主人公、「4」と「5」どっちがエグい? 家族の死、奴隷に石化…
奴隷と石化の半生 『ドラクエ5』の主人公

一方、『ドラクエ5』の主人公も別の意味で大変な人生を送っています。同作の主人公は母親がおらず、幼くして父親パパスと放浪の旅に出ています。旅の途中、パパスは主人公の目の前でゲマという魔物に殺され、主人公は捕らえられて奴隷にされてしまいます。10年ほどの奴隷生活を経て、命からがら脱出すると、死に際にパパスが生きていると教えてくれた母親を探す旅に出ます。
旅の途中、主人公は結婚、さらにグランバニアという国の王となり、また、奥さんが双子の赤ん坊を出産して父にもなります。しかし、そんな幸せの絶頂に、災厄が降りかかります。主人公が即位した夜、奥さんが魔物に連れ去られてしまいます。助けに行った先にいたのは、パパスの仇、ゲマ。今度は奥さんともども、石にされてしまうのでした。
●ゲマだけは絶対に許せない
主人公はあの時生まれた双子たちが成長して助けに来てくれるまで、8年もの間石像のままですごします。筆者も2児の子を持つ父なので分かるのですが、幼い子どもの成長を見られないのは、本当に辛いことです。その後、奥さんの石像も見つけて呪いを解き、魔界にまで行って母マーサとの再会をようやく果たします。しかし、ここでもゲマが現れます。
見事ゲマは討ち果たすものの、今度は母マーサが、大魔王ミルドラースの力によって雷に撃たれ、なんと主人公の目の前で息絶えてしまうのでした。母との再会は、ほんのわずかの時間しかありませんでした。その後主人公たちは、家族で力をあわせてミルドラースを打倒し、世界に平和を取り戻します。ここでようやく幸せが訪れるのですね。
『ドラクエ4』と『ドラクエ5』の主人公の壮絶な人生を振り返ってみました。さあ、あなたはどちらがより壮絶な人生だったと感じましたか。よく考えると恐ろしく重たい話なのですが、プレイしてみるとそんな暗い雰囲気は感じません。これこそが子どもたちに受け入れられ大ヒット作となった所以かもしれません。
(田下広夢)




