20周年『FF11』は人間ドラマの宝庫「ヴァナ・ディールは故郷」「大人の事情を乗り越えて!」
数え切れない人間ドラマはMMORPGの醍醐味

作品ごとに多少の違いこそあれ、「FF」シリーズでは愛憎や悲喜こもごもが入り乱れる重厚なドラマが描かれていますが、『FF11』では作中キャラクターだけでなく、プレイヤー間で巻き起こる一種の「人間ドラマ」も大きな魅力でした。と言うのも、同作はMMORPGであるがゆえ、長らくパーティープレイを推奨としたバランス調整が施されていたからです。
今でこそ屈強なNPCを引き連れてソロプレイに励むことも可能ですが、サービス開始からしばらくの間は他者との協力を前提としたコンテンツが多く見受けられました。ゆえに当時は、「目的が同じならパーティーを組んで一緒に攻略しよう!」と積極的に勧誘し、協力を募るプレイヤーであふれていたのです。
最初は見知らぬプレイヤー同士でも、何度も共闘を重ねれば自然と仲良くなるのが人間と言うもの。単なるクエスト攻略の仲間から他愛のない会話を楽しむチャット仲間へとなり、いつしか大切なフレンドになっていた……なんて経験は、きっと『FF11』のプレイヤーなら一度は身に覚えがあるはず。なかにはヴァナ・ディールを「もうひとつの故郷」ととらえた方も少なくないのではないでしょうか。そう言っても過言ではないぐらい、『FF11』にはさまざまな人間ドラマが詰まっていました。
最盛期の頃からやや落ち着いているものの、現在はコロナ禍による巣ごもり需要からアクティブユーザー数が増加傾向にある『FF11』。また、2023年3月まで続く追加ストーリー「蝕世のエンブリオ」やスマートフォン向けアプリ『グランブルーファンタジー』とのコラボなど、同作では20周年を祝う催しも盛んに行われています。利益面や諸々の大人の事情があるとは言え、20年を乗り越えてこのままサービス運営を更新し続けてほしい。そう願って止みません。
(龍田優貴)




